新堤ため池の竣工式が行われました。

2016年11月30日 | コンテンツ番号 16242

平成28年11月16日(水)に、由利本荘市大水口字南網木沢において、改修を終えた新堤ため池の竣工式が由利本荘市土地改良区主催で行われました。
新堤ため池は江戸時代に築造され、貯水量110.0千(t)の規模を有し、大水口地区の水田105.0(ha)の農業用水を供給しています。しかし、施設全体の老朽化や洪水吐(貯水位の異常な上昇を防止するための設備)の排水機能不足、堤体下部の漏水等により防災上危険な状態であり、下流域の水田・民家に甚大な被害が及ぶと想定されます。
そのため、平成22年度から平成27年度の6カ年をかけて県営事業としてため池の全面改修を行いました。竣工式では、神様に無事竣工を終えたことに対し、感謝の意を伝える神主による祝詞(のりと)、関係者による玉串の奉奠(ほうてん)が行われました。

事業名

ため池等整備事業

事業費

420,000千円

負担割合

国=55%、県=35%、市=5%、受益者=5%

改修概要

  • 堤体の強化
    堤体の断面不足の解消のために盛土を行い、波浪による浸食を防ぐために法面保護工を設けました。
    (堤体積:10.0m3→15.0m3
  • 洪水吐の改修
    ため池左岸に側水路として設置されており、断面が狭小かつ老朽化、損壊が著しく、排水能力が不足していました。そのため、下流河川に流下させやすい右岸に、より幅の大きい側水路を設置しました。
    (排水能力:1.150m3/s→41.767m3/s)
  • 取水施設の改修
    堤体前法面に沿って埋設された斜樋管から、堤体底部に沿って埋設された底樋管を通って取水を行います。老朽化と斜樋周辺の浸食が著しいため、 新たに安定した右岸に取水施設を設置しました。
  • 漏水の防止
    堤体内部にパイピング(水道)が生じ、漏水が進行していました。そのため、堤体斜面に遮水性ゾーン(粘性土等を締め固め、遮水性を有するゾーン)を設け、漏水を防止しました。
新堤ため池位置図
図:新堤ため池位置図

出典:
国土地理院ウェブサイト
由利本荘市ホームページ
※国土地理院の背景地図(1/25,000)、都市計画区域(1/2,500)をもとに作成

神事の様子
写真:神事の様子
改修工事前のため池堤体
写真:改修工事前のため池堤体
改修工事後のため池堤体
写真:改修工事後のため池堤体

本改修工事により、下流に広がる水田に安定した農業用水を供給が行われるだけではなく、ため池の震災被害・洪水被害のリスク軽減につながります。こういった防災・減災を目的とした農業用ため池の改修も農業農村整備に含まれます。