(幹事社)

幹事社の共同通信です。よろしくお願いします。最初まず、知事の方から発表があるということで、よろしくお願いします。

(知事)

通常、議会閉会日は、私の部屋で議会に関する関係を中心に合同取材を受けてましたけれども、しばらく記者会見の機会がないもんですから、こちらからの発表事項も含めて、今日記者会見の形でやらせていただきました。

今年の秋田県の文化功労者、それから地方自治功労者について発表いたします。まず、秋田県文化功労者でございますが、これは日頃のたゆまぬご精進によりまして、本県の文化、産業等も含みますので、幅広い文化という意味で捉えていただければいいですけれども、これに発展に寄与されました方々を表彰するもので、今年は8名の方々に決定いたしてございます。

次に、地方自治功労者でございますが、永年にわたり地方自治の進展に寄与された方々で、県議会議員、市長、市議会議員、町議会議員の14名の方々でございます。この表彰式は、11月2日に県の正庁で行うことにいたしてございます。なお、詳細については担当課へお問い合わせ願いたいと思います。私からの発表事項は以上でございます。

(幹事社)

それでは、今の発表事項について質問のある社は、いらっしゃいますか。ないようですので、幹事社の方から質問ということで一点お願いします。9月議会が本日で終わりましたので、終了に当たっての所感を知事の方からお願いいたします。

(知事)

議案のうち、予算の方は、東北6県の復興に絡んだ国の観光関係の交付金が大分ございましたので、これに対応した予算ということで、例年は、9月にあまり観光関係の予算の補正はございませんけれども、特に安倍総理の肝いりで東北のインバウンドが非常に少ないということで、国の交付金を使った事業を中心に編成をしてございます。あとは医療関係の国からの様々な支援制度、こういうものもございまして、それに伴って医療の充実という、ここら辺が大きなところでございます。

これが予算関係の議案ですけれども、これらは内容について、特にそんなに大きな議論には至らず、順調に進んだと思います。

ただ、議案の中で一つ、今日も大分議論があったのは、いじめ関係の条例です。国のいじめ対策の推進法に沿ったものでございますが、いじめについては、教育庁の所管でございますが、条例そのもについては、それはそれでいいんだけれども、もう少し幅広く、いじめそのものの場面だけを捉えるんじゃなくて、大きな人権、あるいは社会的背景を踏まえた、そういう考え方の方がいいんじゃないかというような意見が出されてございますが、私もいじめ条例の内容が、あまりにも幅広くなりますと、非常にぼけるところもございますので、あれは現場でどういうふうに対応するか、あるいはどういう考えでこれを防止するかというところが中心の条例でございますが、当然背景には、例えば学校であれば、今の先生方、大変忙しいわけでございます。

そういうことで、これをフォローするような体制ということで、特に私も知事会の文教環境委員長をやっておりますんで、国の方で先生の配置、そういう分野に主に携わる先生を配置するようにということで、そういうものも含めて機械的に人口減少、あるいは生徒の数の減少にあわせて先生の数を減らされていますけれども、そういうことのないように、これは知事会の非常に大きな重要事項ということで、教育委員会や学校とも連携をしながら、また、教職員組合とも連携をしながら、今、国にそういう体制整備、こういうものを要望しているところでございます。

また、この種のものは、単に学校のいじめの防止教育のみならず、幼児期からの様々なその人を思いやるという現在の風潮を捉えたそういうふうな親も含めて我々全体が、そういう意識の醸成を図っていかなければなりませんので、そういう意味で、むしろ条例は条例として、具体的にこれから学校の現場、あるいはそれを取り巻く社会が、どのようにこれに対応して、いじめをなくすのかというところにかかっていると思いますので、これは教育委員会のみならず我々知事部局も人権という意味から関係がございますので、今回の議会の議論も踏まえてしっかりやっていきたいと思います。

あと、例の県市連携文化施設、これはまだ叩き台ということで、隣の和洋高校の土地の問題も具体的にまだ最終決定に至ってございませんので、仮置きということでございますが、12月まではできるだけ市と連携いたしまして、これに一定の結論になるようにということで頑張っていただいております。

そういう中で今回の議論も踏まえて、更にコンサルタントとも詰めながら、できるだけ使いやすい、しかも効率的な配置、あるいは、これからの建設に当たっての様々な課題について解決すべく、時間が余りありませんけれども、鋭意動いているところでございます。

ただ、概ね、基本としては現在地の建て替えということについて、ある程度理解は得られていると思いますが、方法論としてどういう配置、あるいは隣の駐車場の予定地と、どういうふうに物理的にリンクするのか、あるいは周辺の道路環境をどうするのかという、そういうところにいっていると思います。

そういう意味で、自民党の最初の工藤議員からも、あそこだけではなくて、中心市街地全体の交通体系、大分今の体系になってから数十年経っていますので、いずれ今、市とこれから協議をしまして、確かにこの秋田市の都市計画に係ることでございますが、県都でございますので、また、これは間もなく色々な話が出てきますけれども、駅のJRの開発、あれもかなり具体的なものが出てきてございます。

そういうものも含めて、秋田駅から旭川まで、まずは、この周辺の道路環境、将来的にこれ、道路というものは、すぐ直すというわけにいきませんけれども、ある程度計画的に、都市計画に、その色々な手を加えながら、いかに歩きやすい、あるいは車の誘導がしやすい、様々な面でこれからの高齢化時代、あるいは街のあり方を含めたそういう交通環境、これについて来年に向けて幅広い関係者による協議の場というんですか、研究の場を設けたいと思っています。

そういう中で、当面、あの周辺を、どういうふうに将来、優先的にやっていくとか、色々な一つのところを動かすと全部動きますので、そう簡単にそのパーツ、パーツで道路を、ここだけこうするとなると、別のところにまた影響しますので、やはり大分その広く考えなければならないと思います。そういうことも、これからやっていかなければならないなと思っています。

また、ブラウブリッツのサッカーの問題等もございます。県立体育館の耐用年数も迫っていますので、これも来年に向けて、例えばこれからの秋田県の人口減少化において、すべてなんでもかんでもやれるわけにはございませんけれども、ややその色々な若い方々の、スポーツビジネスの振興という意味から、そういう将来の施設整備のあり方、今ある施設を改築するというそのあり方、こういうものを来年に向けて、協議すると議会の方からも提起されてございますので、これから来年に向けてしっかり取り組んで、どういう形にするのかということで、これも秋田市との協議が必要でございますので、色々な面で、これからスタートする課題が、ある程度、絞られてきたという、そのきっかけになった議会であったと思います。はい。

(幹事社)

どうもありがとうございます。それでは、各社さん、この議会関係で質問ある方いらっしゃいますか。

(記者)

毎日新聞です。お疲れさまです。重ねての質問で恐縮ですけれども、今議会の中でも知事の進退について問われる質問が幾つか出ました。その答弁は伺った範囲だったんですけれど、前回の知事選の際は9月の議会を一つのタイミングとして表明されました。今回は9月の段階では、まだはっきりしないということで、その時期が前回と異なっている理由というか、そのご自身の事情も含めて、時期が違うというのは何か理由ありますか。

(知事)

2期目のときは、やはり自分でも相当意気込みもございましたけれども、私ももう来月で69歳です。また、5年前にちょっと病気を患ったこともございます。また、今年は特に忙しくて、後援会の幹部との接触も、なかなかとれなくて、最終的に先般、人間ドックに入って、この結果が今月末ぐらいには全部出ます。

11月までは、海外出張もあり、土日が公務で埋まってますので、11月の末に後援会の全体の役員会を開催する予定にしてございます。そういう中で、後援会の皆さんとご相談しまして、また、人間ドックの検査結果も今月の末までに出ますので、それを踏まえて最終的に12月議会では、はっきりさせたいと思います。

(記者)

そうすると、一つは、お体の人間ドックの結果、それからもう一つは、恐らく後援会、支持者の方のご意向と、二つがその判断材料の大きなところになると思うんですけれども、その二つの条件が整えば、前向きになることもやぶさかではないというのが今のお考えということで。

(知事)

まあ、これはそうですね、ある程度自分でやる気がなかったらそんなこと言いませんやりませんがね。ただ、結局前回は無投票になって、これ無投票一回なると、逆に私の方が不安になるんです。後援会も、前回は選挙をやってませんから、8年前ですので、大分その8年前というと、もう亡くなっている後援会の幹部もいられます。ですから、後援会の方々も変わっていますので、後援会が支えてくれるのかどうか、そういう真意を確かめるということは不安なんです。ですから、当然今回は、また無投票になるかとは考えていませんので、やはりしっかりした選挙態勢を整えることができるのかどうかということで、ここら辺は後援会の皆さんの意見を聞いてということでございますけれども、まずは今は、中立という、ただ、まったく出る気がないと、こんなこと言いません。

(記者)

ありがとうございました。

(幹事社)

ほかに、議会に関連してありますでしょうか。

(記者)

河北新報です。議会の中でも、かなり議員さんたちが質問していた県市連携の文化施設の件だったんですが、知事の答弁の中で、今の県民会館の場所の建て替えでなければ、もうこの話自体がかなり先送りになるものなんだっていう答弁があったかと思うんですが、それはあの場所がほぼ確定というふうな方向で進んでいるということでしょうか。

(知事)

これは、物理的な問題ですので、中心市街地に、あれだけの面積、あれ以上の面積を確保するとなると、大分民間のビルを、あるいは住宅を寄せるとなりますと、これで都市計画の変更もございます。また、相当資金的なものがございます。また、根本的に周辺の道路環境すべて、あそこは幸い袋小路と同じです。ですから、今のところそういうところで、あれをある意味で、中心市街地でなくても市街地となりますので、かなりそういうところに時間がかかると。ですから、これもう5年、6年すぐかかる。

もう一つは、色々な意見がございますが、県の芸術文化の元締めでございます県の芸術文化協会、そして秋田市の文化団体連盟から現在地が望ましいと。4年ちょっとぐらいの空白期間があっても、あの方々はやはり、文化的な催し物というのは、千秋公園があってというイメージなんです。ですから、そういうところで、あそこ以外となりますと、なかなか難しいと。

また、郊外になりますと、これは逆に言うと、みんな我も我もで、東西南北全部、これでまた大騒ぎと。

それから、どちらかというと、関係者が郊外に出るのは反対という人が多いんです。ですから、あそこでないと、猛烈な反対運動が逆に起きると。逆に今、でかい反対運動ってないでしょう。それが何よりも、大方の方はあそこで、確かに敷地の制約はありますけれども、そういうことは今の建築技術である程度カバーができますので、あそこだと望ましいと。商工会議所さんなんかは、これが、あそこから離れますとね、全国会議とか全く呼べませんので、交流人口の拡大というのは、もう望めなくなるという、バンケット、近いですから。

一部で、山王地区という、そうすると今度、山王地区のスポーツ施設、一つだけ移してとなると、これはスポーツの色々な祭典というのは、全部一緒にやるでしょ。中体連でも高体連でも。そうしますと、これ全部、八橋運動公園を、全部どっかに移して、ここに今度文化ゾーンを創るとすると、これ30年かかるんです。これ全部の地方債はまだ返してません。

ですから400億、500億もの、そういう金を今かけて、これを何十年間やって、その後になりますので、これ具体的に、技術的にも、なかなか今の時代では、これを移すということは、これは論理的に可能ですけれども、財政的な問題、あとは現実の問題として、これは無理だろうと。

ですから、逆に八橋運動公園を外に出すと、今度はスポーツ関係から大反対がくると。今、例えば、ハピネッツさんにしても、やはり今のところは、県立体育館も、あの場所というか、あの横にグラウンドありますので、あの周辺で建て替えというものは、ハピネッツさんからは言われているんです。

ですから、そういう意味からすると、色々なご心配をしながら議員の方からもご意見を伺ってますけれども、やはり大方は、まず今のところにしっかり美的センスも含めて、そういうデザイン、機能も含めて、収まるのであればという意見の方が多いんじゃないかなと思います。

(幹事社)

ほかに議会関連で。

(記者)

秋田魁新報社です。9月議会では、議員によるハラスメントの問題が表面化しました。このことについて、庁内にもそういったケースはないとは思うんですけれども、今後どのように対応されていくんでしょうか。

(知事)

議会のことですので、私がとやかく言う必要はございませんけれども、やはりこれ、職員にも、かつてそれに近いものがあったようなときもあったんじゃないかと思います。やはり思い込みです。

例えば、男性が何気なく、悪気がなくても、やはり相手に不快な思いをさせるということは当然あります。

ですから、やはり、気軽に声を掛けて、気軽にという言葉はありますけれども、やはりこれからは、そういうところに対しては注意をすべきですし、どちらかというと、気軽に悪気がなくてもというのは、やはりどうしても男尊女卑というんですか、どうも男性上位という意識が、自分に持ってなくても、自分で気が付いてなくて、そういう意識が自分の中にあるもんだから、ついつい女性職員に。あるいは上下関係、これ同格だと、やはりどうしても上司と部下という上下関係があれば、上の方から特にこれ声をかける、あるいは色々なプライベートなことでお話をするときには、しっかり気をつけて、相手の方を思いやって、話さなければならないという時代でございますので、これ、議会に限らず、県の職員に対しても、こういうことをしっかり踏まえて、これから行動してもらいたいということで、これも人事課を通じて言っております。

(幹事社)

ほかにありますでしょうか。議会以外でも全般的に質問がある社はどうぞ。

(記者)

読売新聞です。よろしくお願いいたします。文化施設の話に戻してしまって恐縮なんですけれども、先ほど知事もご発言の中で、12月議会までに最終整備案を成立にもっていかれたいというようなお話だったと思うんですけれども、その交付金の申請期限が来年3月に迫っているですとか、そういった財政的な事情もあるかとは思うんですけれども、佐竹知事も、2期目の任期が残り半年と迫っている中で、例えば2期目の任期中に公約として掲げていた文化施設をある程度方向性といいますか、道筋をつけたいですとか、そういった思いがあるのかどうかをお聞かせいただければと思います。

(知事)

そうですね、結局2期目の共同公約ですので、今、市長とも同じ共同公約で、任期が同じですので、やはりこれを、これまで、私、かなりこれは幅広く、また深く、色々な面で丁寧に委員会等、専門家の、そういう組織も作って、あとはその、専門のコンサルタントも今回予算で、やったということは、これ実施を前提にやっているわけです。

単に建設委員会だけではなくて、専門のコンサルタントが入ったということは、もう設計を出す予備段階です。ですから、そういうものからすると、これは、やはり2期目で方向性を、しっかり決めたいという。

それと、もう一つは、まあ色々な意見がございますけども、最後結局、これ言うとまた、金目の問題というのは、非常に重要なんです。これ満額、全体を出すか、半分ぐらいで済むかで全く違ってきます。

これが逆に全くその延ばして、交付金も、起債の方も、交付税の方も全くないとすると、今度はあの議会でも言ってますように、次の例えば体育館の改築とか、こっちの方にも響いてくるんです。

ですからやはり、スタートするべきときにはしっかりスタートして、財政豊かな県でございませんので、そういうものも十分国の支援措置を、しかも今、総務大臣からもモデル事業になると、これから人口減少下において、色々なところに県と市町村が同じようなものが幾つもあるのを、今度は1つにするというのは、一つの大きなモデル事業だというお褒めの言葉もいただいておりますので、何とか、これをまず具体的なスタートを、例えば建設予算は今年は出ていきませんけれども、やはり基本設計のための準備予算というのは、今年中に、この任期内に挙げたいと思います。

(幹事社)

ほかに質問ありますでしょうか。じゃあ今日はこの辺で、ありがとうございました。

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