協和ダムの概要

  淀川は、秋田県大仙市協和船岡に位置し、その源を大石岳(標高1,059m)に発し、山間部を西流し、途中、小黒川、荒川を合流しながら流下し高野地先で雄物川に合流する流域面積209.0km2、流路延長43.0kmの1級河川で、古くから主にこの地方のかんがい用水に利用され、流れに沿ってひらけた水田は秋田県の穀倉地帯となっています。
 しかし、その一方で淀川は、昭和46年の梅雨前線豪雨および台風13号、昭和47年の台風6,7,9号および集中豪雨と毎年の様に大きな被害を受け、地元住民は抜本的な治水計画を強く望んでいました。
 また、淀川は、大仙市協和地区の耕地等に対する水源として、広く利用されているが、昭和45・48年等夏期において、しばしば深刻な水不足に見舞われていました。
 このように、治水はもとより、利水においても早急な対応が望まれており、治水ダムと河川整備による洪水被害の軽減を図る長期計画の一環として、淀川総合開発事業が策定され、洪水調節のほか流水の正常な機能の維持、水道用水の供給を目的として建設された、多目的ダムです。
写真:協和ダム全景写真

実施年月 実施内容
事業のあゆみ

事業のあゆみ

1974(昭和49年)4月 予備調査
1979(昭和54年)4月 実施計画調査
1985(昭和60年)4月 建設着工(協和ダム建設事務所開設)
1987(昭和62年)9月 工事用道路着手
1988(昭和63年)12月 付け替え道路着手
1992(平成4年)3月 ダム本体工事着手
1997(平成9年)10月 試験湛水(ダム湖形成)
1998(平成10年)10月 竣工式挙行(管理業務スタート)
ダム及び貯水池諸元 

ダム

形式 重力式コンクリートダム
提頂長 222.5m
提高 49.3m
提長巾 5.0m
集水面積 24.4km2
有効容量 7,050,000m3
利水容量 1,550,000m3
洪水容量 5,500,000m3