「水土里キッズのわくわく探訪inにかほ」が開催されました

2016年08月01日 | コンテンツ番号 11181

 平成28年6月25日に、にかほ市内において、児童を対象とした農業、自然景観等を学ぶグリーンツーリズムとして「水土里キッズのわくわく探訪」が開催された。
 このイベントは水土里ネット秋田が主催し、子供たちに農業用水利施設等を見学、体験してもらうという内容である。広報活動の一環として、農業とそれに係わる施設などを管理する土地改良区等への理解を深めてもらうことを目的としている。毎年行われている本イベントは今年で20回目を迎え、当日は県内の小学生児童等、保護者38名がにかほ市内の農業用施設、農業関連の要所を巡った。

写真:元滝伏流水
元滝伏流水(にかほ市象潟町関元滝)
「平成の名水百選」に認定されており、鳥海山に降った雨や雪が約80年という長い年月をかけて地中を通って、岩肌から湧き出している。家庭の水道水20℃に対し、10℃という普段体感することがない伏流水の冷たさに、子供たちは実際に水に触れて驚いていた。
写真:蕎麦打ち体験(にかほ市象潟町横岡)
蕎麦打ち体験(にかほ市象潟町横岡)
お手本として地元の蕎麦打ち名人がそば粉を卵、豆腐をつなぎに細長い麺へと打っていく様子を子供たちは静かに見つめていた。その後、各班に分かれ、みんなで協力しながら名人を真似るように蕎麦打ちに取り組んでいた。麺が太かったり細かったりと班それぞれに個性のある蕎麦が出来上がり、自分たちで打ったオリジナルの蕎麦を友達と比べながら、美味しそうに食べていた。
写真:上郷温水路群(にかほ市象潟町)
上郷温水路群(にかほ市象潟町)
この温水路は「水深が浅い」「水路幅が広い」「段差が連続している」という特徴を持つ。この特徴により、緩やかな勾配を長時間かけて水が流れることで日照りによって水温が上昇する。冷たい水だと農業用水として適さないため、鳥海山の雪解け水を利用するための冷害対策となっている。温水路が段々と続く光景を不思議に思っていた子供たちだったが、サンダルに履き替え、最後は水遊びに夢中になっていた。
写真:畑野小水力発電(にかほ市大竹字ササメキ)
畑野小水力発電(にかほ市大竹字ササメキ)
白雪川から取水する農業用水の流量と水路の大きな落差を利用して発電している。発電した電気は電力会社に売却し、得られたお金は農業用水利施設施設の維持管理費に充てられる。水土里ネット秋田の方々が実際の発電機と同じ水車式の模型を用いて、水の流れによって発電する仕組みを説明した。模型に興味を持った子供たちは説明が終わると一斉に模型の前に集まり、より明るくライトを灯そうと水車を一生懸命回していた。
写真:竹島潟(にかほ市黒川)
竹島潟(にかほ市黒川)
池の中に陸続きとなっている島は大昔、大蛇の祟りがあると伝えられ、長く近づく者を拒んだとされている。現在は農業用水の供給の他に、カヌーや釣りなど親水公園として多くの人に親しまれている。近くの遊具に目を奪われていた子供たちだったが、大蛇の祟りという怖い昔話も相まって、池の中に佇む神秘的な島の風景に見とれながら、池の周りを散策した。

子供たちにとって憧れの職業と言えば、スポーツ選手や消防士など想像しやすい職業であり、「過酷」、「地味」といったマイナスなイメージが強い農業は、人気とは程遠い職業である。しかし、今回の「水土里キッズのわくわく探訪inにかほ」を通じて、参加した子供たちはにかほ市の農業・農村に魅力、興味を感じていたように見えた。実際に子供たちから「学校や近所では分からない事を体験できて楽しかった」や「元滝の水が冷たくて気持ちよかった」などといった声が聞こえた。こうした経験をきっかけに、将来県内の農業を携わる職業を目指してもらえるならば、県の農業にとってとても心強いのではないだろうか。

関連サイトのご案内
秋田県土地改良事業団体連合会(水土里ネット秋田)
水土里キッズのわくわく探訪inにかほ