県は、平成28年5月24日に首都圏等のごみ焼却施設から排出された焼却灰の受入れを行っている小坂町のグリーンフィル小坂(株)及び平成23年7月まで処理を行っていた大館市のエコシステム秋田(株)、エコシステム花岡(株)において、放射能の状況を監視するため、立入調査を実施しましたので、その結果について、次のとおりお知らせします。

敷地境界の空間放射線量

3施設の敷地境界における空間放射線量の測定結果は次のとおりであり、これまで実施した測定結果(別添資料参照)と同レベルで、いずれも秋田県における地上高さ1mにおける空間放射線量の範囲(0.03~0.09マイクロシーベルト/時)と同等となっている。

図:敷地境界の空間放射線量

放流水の放射性物質濃度

エコシステム秋田及びエコシステム花岡については、放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されなかった。

グリーンフィル小坂については、放射性ヨウ素は検出されなかったが、放射性セシウムが5.3ベクレル/リットル検出された。この数値は、これまで実施した測定結果(0.87~5.8ベクレル/リットル)の範囲内であった。

なお、公共水域中の放射性物質の濃度基準※であるセシウム134で60ベクレル/リットル、セシウム137で90ベクレル/リットルに比べて大幅に低い数値となっている。

図:放流水の放射性物質濃度

平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法施行規則

排水汚泥の放射性物質濃度

エコシステム秋田については、放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されなかった。
グリーンフィル小坂については、放射性ヨウ素は検出されなかったが、放射性セシウムが28ベクレル/キログラム検出された。この数値は、これまで実施した測定結果(不検出~29ベクレル/キログラム)の範囲内であった。

図:排水汚泥の放射性物質濃度

エコシステム花岡の排水汚泥は、設備改修により発生しなくなったため、平成26年11月から調査を中止している。

地下水の放射性物質濃度

エコシステム花岡及びグリーンフィル小坂について、放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されなかった。

 

図:地下水の放射性物質濃度

河川水

グリーンフィル小坂の放流地点の下流にある小坂川の新山崎橋で採取した河川水について、放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されなかった。

図:河川水

※平成27年3月まで山崎橋で検体を採取していたが、通行不可となったため、平成27年4月から、約50m下流の新山崎橋で採取している。