ジカウイルス感染症について

2016年05月24日 | コンテンツ番号 10974

画像 : ヒトスジシマカ成虫拡大写真

ジカウイルス感染症について

ジカウイルス感染症は、ジカウイルスによる蚊媒介感染症であり、現在は中南米において感染が拡大しています。

また、ジカウイルスは感染しても症状が軽い場合が多く、自覚症状がないこともあるのですが、妊娠中に感染した場合、頭部が小さい「小頭症」の子どもが生まれる可能性や、手足や呼吸筋を麻痺させる「ギランバレー症候群」との関係についても示唆されております。

このような事態を受けて、2016年2月1日に世界保健機構(WHO)は「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」を宣言しました。

日本においても2016年2月15日に感染症法上の四類感染症に指定されました。

妊婦及び妊娠の可能性がある人の流行地への渡航は控えていただくとともに、流行地へ渡航する方については、ジカウイルス感染症の情報の確認及び防蚊対策を徹底くださるようお願いいたします。

性行為感染及び母子感染のリスクを考慮し、以下のことが推奨されております。

  1. 流行地に滞在中は、症状の有無に関わらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を自粛すること。
  2. 流行地から帰国した男性は、ジカウイルス病の発症の有無に関わらず、最低4週間(パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中)は性行為を行う場合にはコンドームを使用するか性行為を自粛すること。
  3. 流行地から帰国した女性は、最低4週間は妊娠を控えること。

症状等

  • 潜伏期間(曝露から発症までの時間)は、2~7日
  • 発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛など
  • 通常、これらの症状は軽く、2~7日続いて治り予後は比較的良好
  • ジカウイルスは母体から胎児への垂直感染を起こすことがあり(先天性ジカウイルス感染症)、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があるとされています。
  • ジカウイルス感染症の感染後のギラン・バレー症候群※の発症が報告されています。
    ※ギラン・バレー症候群:急性・多発性の根神経炎の一つで、主に筋肉を動かす運動神経が障害され、四肢に力が入らなくなる病気

治療法

特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が主体となります。

感染経路

ネッタイシマカとヒトスジシマカといったウイルスを保有する蚊に吸血されることで人へと感染します。妊娠中の女性が感染すると胎児に感染する可能性が指摘されていますが、感染の機序(しくみ)や感染時期は分かっていません。

予防法

現時点では有効なワクチンはありませんので、予防にはヒトスジシマカ等の蚊に刺されないように注意することが重要です。

  • 屋外で作業する際は、長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きを避ける。
  • 虫除け剤等を使用し、蚊を寄せ付けないようにする。
  • 屋外だけでなく屋内でも蚊の駆除を心がける。
  • 蚊の幼虫の発生源を作らないようにする。
    (廃タイヤの中や植木鉢の受け皿など雨水等がたまった場所で産卵し、増殖します)

妊婦さん及び妊娠の可能性のある方はジカウイルス感染症の流行地域への渡航を控える方が良いとされています。

妊婦さんからの相談窓口について

ジカウイルス感染症に関する妊婦の電話相談窓口一覧が掲載されております。
ジカウイルス感染症に関する妊婦の電話相談窓口一覧 |厚生労働省

心配な場合には早めの受診を

  • 海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。
  • また、ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。
  • 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えてください。

参考

厚生労働省

ジカウイルス感染症について |厚生労働省

国立感染症研究所

ジカウイルス感染症

厚生労働省検疫所

FORTH 海外で健康に過ごすために|厚生労働省検疫所

外務省

外務省 海外安全ホームページ|医療・健康関連情報