職員に対する年度始めの知事あいさつ要旨(平成28年4月1日)

2016年04月05日 | コンテンツ番号 10768

4月1日(金) 県正庁

今日は、平成28年4月1日ということで、新規採用職員に午前中に辞令交付をいたしまして、新しい人も今回134人入ってございます。人事異動のあった方も、なかった方も、やはり、この4月1日というのは特別な思いで机に向かうのではないかと思います。そのままの人は、昨年からの仕事を、今年どのような形で続けていくのか、また、新しい職場に移った人は、まだ慣れていないということで幾つか不安もあるでしょうけれども、そういう中で、新しい仲間と一緒に心機一転、その仕事にしっかりかかろうという、そういう気持ちも持っていると思います。また、それぞれ昇格により責任の重くなった方は、その責任の重さを感じながら、これから仕事をしていかなければならないということで、心を新たにしているのではないかと思います。

さて、今年の県政はどうなのか。県政そのものというのは、様々な外の状況に左右されます。多分、今年も世界的には大きな揺れがあるのではないかと思います。まず国内で言えば、7月ですか、参議院の選挙が必ずあるわけでございます。また同時に衆議院の解散総選挙というものも、これも可能性としてはかなり出てきます。その前に国では、かなり大型の補正予算を組むということで、私ども6月議会、こういうものに関して、今の想定プラスそういう問題も、これもかなり出てくるのかなと思います。県政の中で今重要課題として地方版総合戦略、あきた未来総合戦略を今年はしっかりその成果を、少しでも、明らかにしなければならないという非常に重要な転機でございます。世界的に見ますと、アジア情勢がまだまだ不安定な中で、北朝鮮情勢がどうなるのかということによって、アジアの地域の問題として、これがどのような形で私どもに跳ね返ってくるのか。さらにもう少し先を見通すと、アメリカの大統領選挙があると。大統領選挙が私どものこの日本、あるいは地方にどういう影響を与えるのかというのは、極端なことにはならないと思いますけれども、今までの大統領選挙とは少し異なる動きがございますので、これも状況によっては色々な問題が出てくるのではないかと思います。そういうことで、多分今年も非常に皆さん方も、外のことに様々な面で動かされながらも、しっかりと足下を見つめて、自分たちの仕事を、これをやらなければならないというそういう状況で進むものと思います。

そういうことで、ひとつ、特に幹部職員の方は、そういう大きな時の流れ、あるいは日本全国の政治の流れ、こういうものを、しっかり見据えて、それを推測しながら私どもの最善の政策進行の道を探りながら部下を統括して、しっかり仕事を進めていただければ幸いでございます。

少し部局ごとの重点事項について触れてみたいと思います。

各部局の重点事項

総務部

総務部は、行財政運営の適正化というのは当たり前のことですけれども、新規採用職員にもお話しましたけれど、このように世界の動きが非常に大きくなりますと、様々な面で職員のスキルアップ、職員の能力の開発、あるいは様々なトラブル、課題に対応する職員の基礎的な素養というものが非常に重視されます。少ない人数でこれをしっかりやり遂げるということで、職員の意識改革、研修のあり方、こういうものについては、ますます重要になろうと思います。また、県人会とのネットワークというのは、去年新しく出てきまして、私も少し県人会の方々と昨年も全体の会議に出ましたけれども、非常に秋田とのつながりについて、皆さん方も再認識してございます。こういう秋田の再生を、全国的に県人会の皆さんも一緒にやろうという気持ちが強くなってございますので、しっかりその連携について、これからも保っていくように努力していただきたいと思います。

また、ソーシャルメディアの活用というのは、これは今当たり前でございますが、もう全ての都道府県が様々にこれを取り組んでございますので、やはり秋田は秋田ということで、時代に乗り過ぎるのもいかがかと思いますけれども、しっかりとした活用について、これについても常々工夫してほしいと思います。また、地域防災力の強化については、ようやく復興・復旧が少しずつ、三陸、あるいは東日本大震災の被災地域において、落ち着いてきましたけれども、ともすれば、もう既に5年、かなり風化も見られます。風化するのは、年代とともにこれは致し方がないことでございますけれども、やはり我々も、いついかなる災害があるかもしれませんので、こういう点についてもしっかりフォローして、常に、いざという時のために備えていただきたいと思います。

企画振興部

次に企画振興部でございますが、あきた未来総合戦略の推進ということは当然でございますが、ひとつこれをしっかり推進することはもちろんですけれども、まだまだ課題は残っています。様々な面で関係部局と連携、情報交流を密にして、やはりフレキシブルに時代時代、その時々に応じてスピーディーに対応しなければならないものについては、色々な面で、余りこれだけにとらわれることなく、しっかりフォローして、その対応をしてほしいと思いますし、移住・定住の促進、秋田が14位から8位、東北で1番ということで、今までの「あきたびじょん」ですか、ああいう形でのイメージアップ戦略が大変功を奏した例でございます。今、攻め時でございます。まさに今の攻め時に、しっかり攻めないと、またこれが、それこそ風化してしまいます。そういうことで、攻め時でございますので、6月にまた、政府の政策がございますけれども、必要な事項について、できるものであれば予算措置を増やしてもいいですから、やはりこういうものは攻め時にしっかりやっていただきたい。

あと、様々な面の奨学金制度、あるいは新しい制度を創設しますけれども、これも、しっかり県民の皆さんに普及・PR、これがなければ、県民の皆さんよく分かりません。やはり一方通行の情報提供ではなくて、しっかりとその情報が伝わっているかどうかという、そういうフィードバックもしながら、情報の提供について、県民の皆さんに分かりやすく伝わるように、常々反復しながらやってほしいと思います。

また、今回の2月議会で、議会からは、市町村との関係、市町村の能力増強、あるいは市町村に対する様々な支援のあり方、こういうものについて非常に多くの議員の先生から提示がありました。確かに県も人員が非常に少なくて、手が回らない面もございますが、やはり市町村のしっかりした取り組みがあって県政も全体がよく動くわけでございますので、地域振興局を中心に、市町村に対するフォロー、あるいは様々な面のバックアップについて、これまでに気がつかない面もあると思いますので、しっかりやっていただきたいと思います。

また、国際交流関係については、様々な面のインバウンド対策、こういうものにも結びつきますので、包括的な国際交流の推進について、企画振興部が担ってございますので、様々な面でそういう外の各部局の交流、こういうものについても意識しながら、ひとつ連携をとって進めていただきたいと思います。

観光文化スポーツ部

次に観光文化スポーツ部でございますが、観光文化スポーツ部は非常に大きな役割がこれからあるわけでございます。安倍総理がインバウンドについて、大変大きな目標を出しました。これをどうするかについて、国も重点的に取り組むという状況でございますので、やはりインバウンド対策、非常にまだまだ我々弱い面がたくさんございます。こういうものについてしっかり取り組みながら、秋田の魅力を広く国際的に認知できるよう、そして、これが実際に秋田の稼ぎになるような仕組みづくり、システムづくり、こういうものについて、まだまだ足りませんので頑張っていただきたいと思います。

また、今年は秋田の旅のサポートセンターの開設、日本とASEANの次官級国通政策会合がございます。こういうものをどう活用するかということについても、工夫が必要だと思います。

また、秋田牛や日本酒、伝統工芸品など、様々な面で今、秋田の物産も評価を受けてございます。まだまだこういうものの輸出というのは簡単ではございませんけれども、ベーシックな部分についてしっかりやりながら、こういうものについて業界と一緒にやってほしいと思います。

また、五能線の開業80周年、あるいは新しい車両の導入、平成29年春のJRのキャンペーン等がございますので、こういう関係も含めて、関係機関とともに総体的に効果が上がるように取り組んでほしいと思います。

さらに、県・市連携文化施設は、いよいよ佳境に入ってまいりました。こういうものについて様々な議論もございますが、穏やかに、しっかりと進むようにひとつお願いいたします。

そして、スポーツ関係は、東京オリンピックがございますので、ますます盛り上がりがございます。こういうものにどうかかわっていくのか、しっかりと幅広く、そしてある程度ターゲットを絞ってやっていただければ幸いでございます。

健康福祉部

次に健康福祉部でございますが、相変わらず医師の不足、偏在の改善というものは簡単にはできませんけれども、今日の報道を見ますと、2040年には3万人余ると。医学部の定員減というものも、想定はしてございますけれども、まだまだ秋田はそういう状況ではございません。やはり首都圏との格差が非常に大きい。県内では秋田市とその地域との差が非常に大きいわけでございますので、ここら辺について十分に見届けが必要であろうと思います。

また、10月には、秋田県の視聴覚障害支援センター、これができますけれども、これをしっかりスタートさせてください。

さらに、健康福祉部で一番大きなこれからのイベントとして、来年のねんりんピック秋田大会、これについて、しっかり行うと同時に、このねんりんピックを秋田の活性化にどういうふうに結びつけるのかが大切でございますので、これについても、特に観光文化スポーツ部とは連携をとって、このねんりんピックを大きな秋田の前進になるような、そういう活用の方法もひとつ考えていただきたいと思います。

もう一つは、貧困の問題。まあ基礎調査を行いますけれども、単なる表面的な調査ではなくて、やはりしっかりと掘り下げる調査を行いながら、これについてどういう措置を、県あるいは市町村がとればいいのか。そして必要なことについて、国に対してしっかり物を申すような形でこういう調査は、大変大切でございますので、取り組んでいただきたいと思います。

生活環境部

次に生活環境部ですが、八朗湖の環境対策、今年は、そんなに大きな問題はございませんが、大分設備入れてございます。しかし、抜本的な解決に向けた議論がなかなかできませんけれども、これについても、この後、地域としては非常に大きな問題でございますので、丁寧に扱っていただきたいと思います。能代産廃の問題も、なかなか最後の終局が見えませんけれども、これについても非常に難しい問題がありますが、しっかり現地との状況、現地との関係をしっかり信頼関係をもって進めていただきたいと思います。

さらに、特に今年は女性の活躍の促進と。これについて、様々な面で女性会議も今回開かれます。やはり女性の活躍がなければ秋田も、もっていけませんので、単なる運動だけではなくて実際にその現場で女性がしっかり活躍して、これが県の発展、再生、振興につながるようなそういう意味の具体的な女性の活躍という視点も捉えていただきたいと思います。

また、動物愛護センター、これも基本設計をいよいよやりますので、しっかりとフォローしていただきたいと思います。

農林水産部

農林水産部は、非常に大きな課題が山積してございます。もちろんTPP農業対策の推進ということで、構造改革、これまでの流れ、非常によくいっている面と、なかなか進まない面がございますが、この点について、やはり農業対策について、地域の活力の源、やはり経済に占める大きな割合ではございませんが、やはり秋田県人の心理的な要素、これが非常にございますので、地域の農業が元気がなければ秋田県人の元気がなかなか出てこないということで、やはり文化、農業・農村文化、あるいは秋田の自然環境、こういうものに全て関係がございますので、やはり地域農業の、農家の方のやる気を起こすような農業対策、これをフレキシブルに、国は国として、私ども秋田の農業はこうあるべきだという姿を、見えるような形で進めていただきたいと思います。

また、林業関係については、東京五輪の関係。なかなか難しいわけでございますが、一部CLT(板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネル)の実証展示、あるいはこの活用。例えば、県・市連携文化施設も、既にそのCLTをいっぱい使ってくれという要望・陳情も出ています。このように大きなCLTの流れになっています。こういうものについて、やはり例えば県・市文化連携施設も、たくさん使えるよう、そういうものができるようであれば、全体的なこれについての理解も深まりますので、非常にこれは単に木材の活用というのは、単に農林部だけの問題でございませんので、ひとつしっかりやっていただきたいと思います。

また、水産振興センター、いよいよ国の予算もついて、これも動き出します。やはり秋田の水産、ハタハタの問題、やはり弱い面がたくさんございます。ひとつ水産振興センターが秋田の漁業の大きなエポックとなるような、そういうふうにもっていくように努力をしていただきたいと思います。

産業労働部

次に産業労動部でございますが、まさに総合戦略の中心を担う部局でございまして、当然に今の地場産業の地域企業の技術力の強化、あるいは新しい事業への新展開、また、航空機産業、こういうものについて、しっかりと今までの延長線上でやるものと、もう一つは、これをそろそろ様々な面で具体的な動きも出てきていますので、しっかりと成果が見えるように、県民の皆さんにこういうことをやってる、実際に成果が出ているというふうな状況をつくるようにお願いしたいと思います。

また、エネルギー関係については、洋上風力の関係、あるいは石炭火力の関係、いよいよこうした準備が、環境アセスメントも含めて進行中でございます。何とかこれを物にするように、こういうことによって、様々な企業の集積、あるいは周辺の基盤整備も進みます。そういうことで、十分にその関係会社と連携をとって、常に様々な面で最善を尽くせるような状況設定を、しっかりやっていただきたいと思います。

また、特に県内企業の海外への展開については、これが秋田の利益につながるように、単に秋田の企業が海外に展開する、それで良しとするのでなくて、これが最終的に回り回って秋田のプラスになるような形という、そういう形が一番望ましいわけでございますので、ひとつそういう点についてもしっかりフォローしていただきたいと思います。

建設部

建設部でございますが、ミッシングリンクの早期解消という点について、ようやく目処がついておりますが、まだまだ最終的な年度、これをいかに早めるかという大きな問題がございます。また、地域高規格道路の大曲鷹巣道路、これを、しっかりその大きな目標ができるように、これについての取り組みについても万全を期していただきたいと思います。

また、外港クルーズ船の誘致については、様々な面で今工夫していますので、こういうものについては、観光文化スポーツ部とも連携をとって、こういうものが秋田の活性化、あるいは秋田の観光に大きなプラスの影響があるように、様々な工夫で誘致をしていただければと思います。

また、県土の保全の関係、あるいは社会資本の長寿命化、様々な面で建設部は、現場で色々な面の対応が必要でございますので、しっかりと各地域の出先機関と十分に連携しながら、また市町村と連携しながら対応していただきたいと思います。

教育委員会

教育庁では、第7次高校再編計画の周知と実行がございますが、非常に微妙な問題もございます。こういう点について、今後の産業振興の状況、あるいは地域産業の状況、こういうものも見計らいながら、やはりフレキシブルにこれを進めなければならないと思いますので、現場での状況というものは、周辺状況とかけ離れる面もございますので、こういう点について、しっかり現場の状況について推し量りながら進めていただきたいと思います。

また、例えば新しい航空機産業と工業高校の連携等、新しい問題も出てきてございます。こういう点については、やはり現場の高校サイドで相当フレキシブルに対応しなければ、逆に企業側の方が腰がひけます。ですから、むしろ待つ姿勢ではなくて、十分に学校現場でも企業側との情報交換を積極的に行いながら、こういう体制を早期にできるような形で努力してほしいと思います。

また、縄文遺跡群の世界遺産登録事業への取り組みでございますが、一つ新しい説明書もできたようでございます。これを応援する国会議員の超党派の会議もできました。そういうことで、私どもも、なかなかこれ進みませんけれども、しっかり、今の北海道新幹線の延伸もございますので、そういう点も含めて、しっかり対応できるようにしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

ざっと、部局ごとに少しお話しましたけれども、最近少し気がつくことがございます。どちらかというと産業関係ですけれども、やはり何をやるにも、表面づらだけを追っては、これできないです。どちらかといえば、例えば観光って何だろう。実は世界でおもてなしが一番悪いフランスが、観光客が1億人近いです。

実は、観光の面でおもてなしが最初に出てくるところは負けです。当たり前のことです。ですから、おもてなしは観光には入らないと思って、おもてなしという言葉は余り使わないように、本当の意味の観光の魅力というのはそういうことではないんです。その辺を間違うと、世界の潮流とは違ったことになりますので、例えば今、富裕層では、おもてなしは金で買えます。明らかにお金で買えるおもてなしというのは、すごいです。

ただ、秋田ではそれはできません。ですから、おもてなしというのは最後に出てきます。これは例えば観光のことだけを言っているのではないです。色々な面で、仕事をする時に何がベースかということが、非常にこれが抜ける場合がございます。例えば、今回物流の問題で、もう今までも秋田の物産、県産品を日本中、あるいは世界中に出そうといっても、その新しい状況、新鮮な状況で出す交通手段がなければ、これはどうしようもございません。

今回、ANA Cargoとヤマトさんと一緒にあのような協定を結んだという、ああいうことがあって初めてできるのです。あれで日本の人口カバー率が10倍、8%台から80%台、ああいうものをしっかりやることによって、その先があるのです。

ですから、我々すぐ、先だけを見て足下を見ない、そういう傾向がございます。また、やはり色々な面で、これも昨日一昨日の件ですけれども、フードワークスと提携しました。あの冷凍食品、私も食べました。明らかに同じ材料でも、秋田で作る冷凍、秋田で加工するものとは違います。秋田で加工した冷凍食品と比べれば、これはもう雲泥の差です。

なぜかというと、あの味つけは、日本のトップのそのシェフがやっています。ですから、ローカル食というものは、その間違い、ローカルのものだからローカルでということでは、世界に通用しないんです。我々が今、例えば海外に行った時に、海外の何々のまちの特産品を買おうなんて、誰も思わない。その国の特産品です。ですから、秋田にこだわり過ぎると負けます。やはりローカルであっても今、全てのものが世界標準にないものは、もう海外から来るお客様の目がこえています。

日本のお客様も、目がこえています。世界標準、あるいは日本のスタンダード、これまで到達しないものは、全く無駄です。ですから、そういう点について、単にやる気だとか地域の熱情だとかそういうものは、全く役に立たない。

やはりセオリーというのはきっちりありますので、そういう点について今回、特にこの1年は、ベースのこと、これについて非常に我々努力してきたつもりでございます。これは関係部局の大変な努力もあって、こういうことができています。やはりこれは、民間との色々な面での情報交換の中で、こういうものができています。

ですから、やはりいつも言っていますように、秋田にこだわるなと。秋田のものを、より付加価値を高めるためには、これは食べ物だけではございません。全て、秋田にこだわるなと。

例えば、これも議会の理解も得ましたけれども、秋の宮山荘が、あれが中央の業者の指定管理。要するに条件設定です。あれは、様々なお客様を呼ぶということ。お客様を呼ぶ機能がないところにその指定管理を任せても、これは最初からできないです。ですから、まさにここら辺の状況設定を間違えてきたということも、我々反省点でございます。これは私も含めて、少しぐらい抵抗があっても、やはり世界は広いのだと。秋田は、開かれた面で秋田のいいものを認知してもらうと。秋田をクローズにして認知してもらおうとしても、これはどうしても無理です。そういう意味で、ひとつベースのところをしっかり抑えるようにしてほしいと思います。

この辺で、ひとつおもしろい話をしたいと思います。トヨタ自動車の話。産業労動部の職員は、何人かがトヨタの工場を見学してます。あの工場に行きますと、やはり物の考え方が変わります。よく、利益を出すために付加価値にのみ、目が行きますけれども、トヨタは、付加価値というものはそう簡単に出てこない。本当は皆さんに、トヨタ自動車へ行って見学してほしいんですけれども、もう工場の中はペットボトルだらけ。ペットボトルが重石なんです、重石。水を入れると、あの2リットルのペットボトルは2キロにもなります。もっと、単純に言うと、ペットボトルの重さにまで軽くできます。1グラム単位で、これ制御できます。あれは、ただです。例えば我々役所の感覚では、1グラム単位のおもりを発注します。これ何百円、何千円にします。ところがペットボトルを使うと、ただです。

あるいは、からくりを言いますけれども、竹ひご。普通のてぐす。要するに、実はあそこのラインは、かなりの部分がホームセンターで売ってる物でつくるんです。特別な開発機械もございますけれども、そういうことでコストを下げる。付加価値だけでコストを、儲けを出すんじゃなくて、さらにその一定の水準からもっともっと効率を図るという、そういう意味です。ですから、まだまだ我々の職場は、トヨタのように物をつくる会社ではございませんので、これはすぐにそのとおり当てはまるわけでございませんけれども、色々な面で工夫の余地が全てあります。

単にコストだけで言っているわけでございません。色々な状況の中で既成概念にとらわれずに、しっかりと仕事をするということが必要であろうと思います。

そういうことで、まだまだベースの部分がやはり秋田は弱いです。ですから、派手な仕事、あるいは派手な目標を掲げるということも一つですけれども、余り目に見えない、ほとんどその水面下でやらなければならないようなそういうベーシックな部分、こういうものがもっと強くなれば、秋田の強さというのはもっともっと出ます。そういうことで、仕事上そういうベーシックの部分についても、十分、特に幹部の皆さんは意識しながら進めていただければ幸いでございます。

あと、最近少し、日常的な初歩的な事務ミスは少なくなってますけれども、これも油断すればまた出てきます。ぜひとも初歩的な事務ミス、こういうものもまだまだ散見されますので、しっかりと、いつもより、今日も、新規採用職員に、簡単なことほど丁寧にやれということを言いました。そういうことで、事務的ミスも、これも注意していただきたいと思います。

いずれ、先ほど言ったとおり大変また激動の年になります。特に新しく昇格した方は、部下との意思疎通を密にして、特にこれから若い人の意見も十分に踏まえて、オープンな職場づくりを進めながら、しっかりとフレキシブルに対応していただきたいと思います。

私も、あと残り任期が1年でございます。皆さんとともにフルスロットルで私も頑張りたいと思いますので、よろしくご協力をお願いいたします。皆さんにとって、この1年、しっかりと終わった時に、来年の今頃、1年間よくやったなというふうな気持ちになるように、ひとつ身を引き締めて、この秋田の再生に力を尽くしていただければ幸いでございます。今年1年、皆さんとともに一生懸命頑張りましょう。