職員への知事年頭あいさつ要旨(平成28年1月4日)

2016年01月07日 | コンテンツ番号 10323

1月4日(月)県正庁

職員の皆様、あけましておめでとうございます。

昨年、一昨年とも、9連休という大変長いお正月休みでした。今年は普通の年の6日間ということで、何となく物足りなかった人もいるのではと思います。  

いずれ、危機管理の関係、あるいは除雪、あるいは施設管理関係、医療福祉関係の職員、また、予算編成の関係の方などはフルに休めなかったのではないかと思いますが、まずは穏やかな天候の中で多くの職員は、それぞれお正月を思い思い過ごしたものと思います。雪模様の方は、今年は昨年から打って変わって暖冬ということで、今のところ今年の寒波は弱く、全国的に穏やかなお正月であったと思います。私も宮中の新年祝賀の儀に出席いたしまして、東京はポカポカの本当に温かい陽気でした。街の様子ですけれども、秋田も年末年始、全国的な景気の好転の中で幾分好況感が少し感じられるように私も思ったところであります。忘年会、新年会も、昔とは違って今の若い方々、やり方が違いますけれども、居酒屋関係は結構にぎやかだったように思います。 

ただ、雪が降るのが普通の秋田でございますので、スキー場、あるいは冬物商品を扱っているお店、あるいは除排雪作業を、いわゆる端境期の仕事としている建設業者などは、逆に困っている向きもあるようでございます。あるいは、田舎の方に行きますと、まあ、がっこがあまり温かくて早く発酵してどうもうまくないという、そういう声もおばあちゃん方から聞こえてきます。まずは、今日が仕事始めでございますので新たな気持ちで仕事をしていただきたいと思います。今年は丙申だそうです。戦後2回目の丙申。丙申というのは、物の本を見ますと、時代がうねり、争い事が多いという、また、申年生まれの方はいらっしゃると思いますけれども、かなりエネルギッシュな方が多いようですけれども、まあ申年生まれの方は特にエネルギッシュに今年頑張っていただきたいと思います。

昨年を振り返りますと、比較的自然災害が少なく穏やかな年でありましたけれども、仕事の方は元気創造プランの推進に加えまして、全庁挙げての人口ビジョンの作成、あるいは人口減少問題に端を発した地方版総合戦略の策定作業、あるいは農業県の本県に大きく関わりのあるTPPの基本合意に伴う対策準備などの大きな仕事が入ってきたほか、元気創造プランに関わるいくつかの施策事業では、具体的な実績が垣間見られた年でもございます。そのような意味では、今年はさらに具体的な成果、さらに大きな成果につながる方向性を見出していかなければならないという、そういう年になろうと思います。

そのような中で、国内外の動きも大変大きなものがございます。まず、今日から異例でございますけれども国会が開催されております。これに伴いまして補正予算が出てくるわけでございますけども、ぜひとも国会情勢、かなり様々な面で動きを十分注視しながら、各部局各課所で関係のある情報収集にしっかり当たってほしいと思います。また、1月1日からマイナンバー制度、これが実際に動いておりますが、具体的に今どうなるかということでございませんけれども、いずれこのマイナンバー制度についても様々な面で関係が出てきます。しっかりとフォローしていただきたいと思います。さらに、4月からは電力の自由化が始まります。この日本では革命的なことでございますけれども、これがどのように我々の生活、あるいは産業面に影響するか、また、様々なエネルギー関係、電力エネルギーの関係のプロジェクトが秋田でも進んでおります。こういうところでどういうふうにこの電力の自由化を、うまく取り込んで地域の活力につなげていくかという、そういう発想も必要であると思います。また、6月19日からは、いよいよ18歳以上の選挙権、これが付与されます。その中で7月には国政選挙、特に参議院の選挙が確定してございます。衆議院議員選挙との同時選挙も噂されておりますけれども、いずれ国政選挙がある年でございますので何かと慌ただしくなると思います。

また、順不同でございますけれども、11月にはアメリカの大統領選挙、この行方がどうなるか。いずれ民主党が勝っても共和党が勝っても対外的には強硬路線に転ずるだろうという。それが日本にどういうふうに影響するか、これが一つの大きな注目点でございます。さらに先日の南沙諸島の中国の3,000メートル級の滑走路の使用の件が出てございました。中国の経済的、あるいは軍事的台頭が日本に及ぼす影響、これも経済とも絡んでかなり様々な動きが出てくるのではないかと思います。

また、ソウル路線も関係がございますけれども、韓国との外交関係の融和の動きが見られております。これが具体的にその融和が定着するかどうか、これがこれからの韓国との航空路線、あるいはいろいろな観光面に影響を及ぼすということでございますので、十分これも留意していかなければならないと思います。

また、日本でのサミットが開催されます。あるいは、8月にはリオデジャネイロオリンピックという、まあ秋田の選手が大いに活躍してほしいと思いますが、そういう中で、いわゆるIS、イスラム国を中心とした国際テロの勃発の懸念性、これは日本のみならず世界的にどういうふうな状況になるか、ここら辺も非常に注意深く見守りながら、様々な面の安全・安心という、これはまさか地方ではというそういうことはありますけれども、やはりこういう世界でございますので、どこで何があるのか、自然災害の危機と同時にこういうものの危機についても常に頭の中に入れておかなければならないのではないかと思います。

いずれ、これは様々なファクターと複雑に絡み合う中での国際的な社会環境、経済環境の変化と、我が国への影響がこういう面で大きく出てきますけれども、これは別に我が国のみならず、グローバリズムの中に何一つとっても全て秋田の社会経済環境にも直結します。

また、我々の計画や施策事業の多くは、それによって直接間接的に影響されるといっても過言ではない時代となっております。そのような中で常に最善の道を選択し、何をすべきかを判断していかなければならず、元気創造プランについても、地域版総合戦略にしても大きな方向性はそう変わらないものの、時々によりましてその施策事業はフレキシブルに考えて、その修正、あるいは様々な見直しを行って、その時々に合ったものにしていかなければならないわけでございますので、いずれ皆さん方には世界の隅々の起こっていることを、どういうふうに捉えて、これと自分の関係、自分たちの仕事の関係、これが全部が全部というわけではございませんけれども、かなり結びつくものがございますので、そういうことも含めて十分アンテナを高くしてほしいと思います。

各部局の重点事項

このような基本的な認識を踏まえた上で、少し各部局の今年の重点的な施策事業を考察してみたいと思います。いずれ新年度予算の査定におきましても、そのような見地から皆さんと議論を重ねながら、具体的にいい予算をつくっていきたいと思ってございます。

総務部

まず、総務部関係でございます。最大は、予算編成でございますが、まず国の補正予算、この環境を十分踏まえて、取り組めるものは最大限取り組むと。そして、その様々な面で、きっちり国に対して早め早め、あるいは我が県選出の国会議員の先生方に対しても早め早めに手を打って、有効な財源確保というものに努めていかなければなりませんので、企画振興部と一緒でございますが、頑張ってもらいたいと思います。

また、防災関係については、これは今年の冬、こういう状況で今何となく安心してございますが、こういう年当初から緊張感がない天気でございますので、こういうときこそ何か起きる可能性もございます。十分に日常的な危機管理、こういうものの防災関係については、地域防災計画もございます。常に注意して臨んでいただきたいと思います。

また、昨年取り組みました県人会のネットワーク、県人会の皆さんにも再度その秋田県人というプライドを、あるいは地域に、全国に、あるいは世界的に秋田県人の皆さんが地元秋田を大いに応援しようという、そういう機運が高まってございます。そういうことも含みまして、県人会ネットワークの強化、あるいはこの推進は今後普遍的な事業として行っていきたいと思いますので、そのフォローについて十分お願いしたいと思います。

企画振興部 

次に、企画振興部については、まあ一番の上位の仕事は秋田未来総合戦略の着実な推進でございます。十分に進行管理、あるいは様々な情報収集を行いながら、新しい予算についても、国の予算についても十分に対応しながら効果的な事業を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

また、移住・定住の促進、これも成果が随分見えております。いかにこの成果を、この後続けるか、また、必ずしも数が多いからというわけではございませんけれども、一つのその秋田に対する様々な、県外の皆さんの物の見方、秋田に対する印象、そういうものが非常にこの移住・定住にはついて回ります。これが様々な面で移住・定住されました方が情報発信することによって、秋田の観光や物産、あるいは様々な面でプラスになる要素が非常に多いわけでございますので、この移住・定住の促進については、単に何万人も来るということはありませんけれども、これは非常に秋田全体にとって一つの大きな転機になる事業でございますので頑張っていただきたいと思います。

また、新たな奨学金制度の導入、あるいは様々な福祉との関係、健康福祉部との関係がございますけれども、様々な少子化対策、こういうものも新しい制度については早め早めに県民の皆さんに情報提供して、遅れがないように、できるだけ県民の皆さんが身近に感じられるような情報提供をお願いしたいと思います。

さらに、大きな仕事として国際教養大学、あるいは県立大学、こういうもののこの後の中期計画、これをどうするか、非常に大きな重要な問題もはらんでございます。これについてもしっかりと現場で議論して、様々な周辺環境、あるいは国際的環境も見据えながら、しっかりした計画をつくっていただきたいと思います。

観光文化スポーツ部

次に、観光文化スポーツ部でございますが、盛りだくさんでございます。

まず、東京五輪を見据えた外国人旅行者の受け入れ態勢、あるいは秋田の様々な物産と産業振興との関係、これが実は非常に難しいなと思います。 実は、お正月に皇居に行ってから、銀座のデパート、お正月やってないんで、2日の日に午前中に行きました。もう、もう中国人だらけです。日本語が聞こえないと。

ただ、いろいろ調べてみますと、日本人の購買活動と中国人の購買活動は全く違います。日本人は、物の価値、あるいは値段とその性能のリーズナブルな合理性、こういうものが日本人の購買行動のきっかけでございますが、中国人は有名なもの、富裕層については高いもの、一般層については安いもの、はっきりしています。日本人と全く違います。ですから、いいもの、おいしいものが売れるわけではございません。とにかく有名なもの。いわゆる様々な面で、どこへ行ってもあそこのあれだという、中身はどうでもいいというわけではございませんけれども、ですから我々の特産品、これを売るというのは非常に難しい。ある意味ではローカルなものは中国人には売れないという法則すらあるそうであります。

ですから逆に言いますと、今地方都市でも中国人に売るのは、いわゆる地元物産じゃなく、もう家電製品、あるいは化粧品、様々な面で地元のものを売るんじゃなくて地元でそういうものを売って利ざやを稼ぐという、そういう貿易というんですか、そういう貿易と同じような、その取り組みが必要でございます。確かに地元のものもその中では売れるものもございます。そういうものを、いかに目立たせるか。例えば、稲庭うどんのようなものは、ある程度の知名度がございます。こういうものはある程度勝算はありますけれども、単に日本人の感覚でこれを見てもどうしようもないという。ですからやはり、例えばそういうものを扱っているその観光の受け入れ態勢に関する、県の職員というよりも民間の皆さんも、やはりあそこの東京へ行ってデパート行けば一発で分かります。ですからその情報をいかにそういうところに広めるかという、ことではなかろうかと思います。いずれ航空路線のインバウンド対策、こういうものも非常に今年力を入れていきたいと思います。

また、スポーツの関係は東京オリンピックが控えてございますので、何とかその秋田からオリンピック選手を多く輩出しようと。

また、この秋にはノーザンハピネッツの全国統一リーグへの参入が始まります。これに対して、県民をこぞって盛り上げるようなそういう、秋田市と連携しながらのバックアップ体制、これをしっかり整えていかなければならないと思います。

また、具体的に東京オリンピック等を契機とした海外からの事前合宿、これはかなりの動きがございますので、単にこれは誘致活動のみならず受け入れ態勢、これとの連動がございますので、ひとつ、これ各関係部局いろいろありますのでチームワークでやっていただきたいと思います。

また、県・市連携の文化施設の整備事業については、いよいよ実施段階に入ります。この実施段階を踏まえまして、相当かなり、さらにエネルギーを投じなければなりませんけれども、しっかりとした計画をつくって市民・県民の皆さんに納得されるよう、ひとつそういうような実施計画をつくっていかなければなりませんので、よろしくお願いします。あと、まさに函館までの新幹線、これの延伸の効果をどうやって受け止めるか。これも非常に様々な面で大変なところがございますけれども、関係の県北の市町村と十分連携を取りながら、一人でも多くのお客様を、単にまっすぐ戻すのではなく青森ルートから秋田に導入するという仕組みづくり、こういうものについての努力が必要でございますので、ひとつよろしくお願いいたします。

健康福祉部

次に、健康福祉部。健康福祉部も数多く課題がございますが、医療関係はもちろんのことでございますが、貧困対策、こういうものについてもやはり様々な面でしっかりと取り組むという。当然、結婚・妊娠・子育ての総合的な施策の充実、こういうものとも関連しますけれども、また新しい制度ができてまいりますので、こういうものとの連携も含めてひとつしっかりとやってほしいと思います。

また、自殺対策、これがどうなるか非常に心配でございます。昨年の途中はかなり増えましたけれども、途中頑張りまして秋から少しダウンして何とかいくのかなと思いますけれど、順位は別にして一人でも減ればということで、統計数字、まだ今月末でございますが、今そういうふうに私自身非常に心配ですが、気がかりでございます。

あと、今年は聴覚障害支援センターができますので、しっかりとした準備をして10月の開設に間に合わせてほしいと思います。あと出生数、出生率、これも年度当初は大分良かったですが、また途中落ちましたけれども、11月を見ますと少し上がってます。これもどうなるのか。絶対数が非常に少ない、絶対数が減ってますので、出生数が一人でも増えると、これはかなりプラスでございますので、ここら辺の流れをどう見るか。こういうものについてもフォローが必要と思います。

生活環境部

次に、生活環境部。特に生活環境部については、女性の活躍、こういうものについて、今年は色々な面でまた動きがございます。県もそうでございますけれども、民間企業、あるいは地域社会におきまして、やはり女性の感性、あるいは女性の活躍がなければバランスのとれた地域社会、あるいはこれからの活力、特に最近では、どこへ行っても女性の方々の活躍が目立ちます。特に若い層の様々な面での動きというのはすばらしいものがございますので、ぜひとも女性の活躍について様々な切り口で当たってほしいと思います。

また、動物愛護センターの整備、いよいよ本格化します。これも非常に期待をされてございまして、単に動物愛護センターというのは、動物愛護のみならず秋田の動物に対する優しさ、また秋田の人間性、あるいは地域の温かさ、こういうものが全て様々な面のイメージにつながりますので、ひとつしっかりと表現をできるような形でセンターの整備を進めていただきたいと思います。

また、今年逆に暖かく、夏が暑くなるというそういう状況の長期予報も出されてます。八朗湖の環境対策、こういうものも逆に心配がございますので、あらかじめそういうものについて一定の今整備をしてございますけれども、十分にこれについても地元市町村と対応しながら連携しながら対応をお願いしたいと思います。

農林水産部

次に、農林水産部は、まさにこれはTPP対策、これをどうするか。いずれにしても、とにかくここまできますと、国のこれの批准、あるいはアメリカの最終的な結果もまだ出ませんけれども、いずれこれは世界の流れです。これに棹を差すことはできない動きでございます。とにかくこれは、ある程度の我々宿命として捉えながら、何とかこのTPP対策、これを乗り切っていこうと。その先に新しい秋田の農業を見つける。そういうことであろうと思います。試練を何とか前進に変えたいということで、まさに様々な面で全力を今尽くしてございますけれども、特に農家の方の一つの意識改革、県議会でも様々な面でご指摘がございましたけれども、やはりいずれはこれまでの流れもございますので、急激に明日から考えを変えろといっても難しいわけでございますけれども、またそういうふうに強制的に頭を変えろと言っても、これは同情すべき余地がございますけれども、やはりある程度の期間をもって農業も他の産業と同じような競争社会に入っている。その中でしか生きられない。

そういう中で我々が、やはり食料という基本的な産業でございますので、これもしっかりと自給率をカバーする、あるいは秋田の農業県としての地位をしっかり確立するために何をすべきか、そして農家の皆さんの心情に立って新しい農業の方向を見据える、そしてそれを実践するという必要性がございますので、特に出先機関とあるいは試験研究機関も動員しながら、また関連部局、それぞれのチームワークの中でTPP対策についてはしっかりと取り組んでほしいと思います。

また、最近では木材産業、少し上向きになってございますが、東京五輪での関係、あるいは東京五輪の施設のみならず、東京五輪のスタジアム、ああいう施設の木質化が進みますと、この後の様々な他の施設、大きい施設の木質化という流れが出てくると思います。そういうことですから、単に東京五輪のスタジアム、あれだけを狙うのではなくて、その関連施設、あるいはその東京五輪とは関係なくても様々な民間の施設、あるいはその後の大きなその木質化という流れを捉えて、しっかりと力を入れてほしいと思います。

また、水産振興センターの機能強化。幸い、額はまだ決定してませんけれども、国からの、試験研究機関に関しては初めて国から支援が得られる見込みとなっております。そういうことで特に秋田は漁業の面について、海がたくさんございますけれども、弱い面がございます。これからの秋田の漁業のあり方、こういうものを、しっかりと見据えながら水産振興センターの改築事業に当たってほしいと思います。

産業労働部

次に、産業労働部でございますが、産労部については既定の様々な路線がございます。そう簡単には経済の動きがございますので、これに伴って我々だけではコントロールし難い面もございますけれども、様々な面で緒に就いて、あるいはその流れが一定の定着し始めたものがございますので、ひとつしっかりとやってほしいと思います。

特に航空機産業、あるいは新エネルギー、これについては事業者も非常にやる気を起こしてございます。やはりやる気のある事業者がいて初めて、これが県の施策も進むわけでございますので、やる気のある事業者にさらにやる気を持ってもらうよう、そういう形でのバックアップを十分にフォローしてほしいと思います。

また、産学官の連携による様々なシステム開発、ドローンとの関係、あるいはICT企業との連携、まさにこれからはドローン、ICT、これがこの産業の大きな柱にもなります。これで何とか秋田発の新しいシステムをつくっていきたいと思います。単にドローンを買ってきて、あるいは様々なICT企業の開発したソフトを使うのではなくて、秋田発の、秋田だからこその、ドローンとICTの活用、その連携、こういうものを何とか仙北市の特区もございますので、そういう面で注目されてることでございますので、ひとつしっかりやってほしいと思います。

また、企業誘致の方、少しはよくなっています。ただ、もう工場誘致のみならず、やはり企業誘致です。やはり工場という概念を捨てて、様々な企業、これは、いずれ本社機能の移転の促進とやや関係しますけれども、単に本社機能の移転というよりも、新しい分野の産業というものがたくさんございます。そういう一定の事業所の誘致というのは非常にこれからは可能性がございますので、これも産労部だけではなくて各部局とも様々なお付き合いをしている分野、そういうところで秋田で十分にその仕事ができるという、ICTも使って、そういうことがございますので、ぜひともそういう点についても、その工場誘致は産業労働部の専権事項でございますが、企業誘致となりますと、これは全ての分野に関連します。そういうことで、ぜひともそういう企業誘致という概念は全ての分野でもってほしいと思いますので、企業誘致、事業所誘致、そういうことで産労部と提携しながら進めていただきたいと思います。

また、エネルギー関係の様々なプロジェクトがたくさんございます。これについては、そう簡単にいかないものもございます。あるいは石炭火力のように国との調整、こういうものもございますけれども、基本的に全体として秋田にふさわしい方向があればしっかりとやりたいと思いますので、そういう面で情報収集を密にしてお願いしたいと思います。

建設部

次に、建設部は、もちろんミッシングリンクの早期解消ということで、また私も特に中央道の関係、これについては国にまいりますけれども、何とか、これにめどをつけたいという。また、この後、ミッシングリンクの早期解消を見据えながら、105号線の高規格化、秋田港からの高速道路へのリンク、ああいうものについても地元の要望も強くなっています。

また、港の活用も非常に大きくなっていますので、これがいよいよステージに上げていかなければならないという状況でございますので、秋田港の機能強化と相まって、こういうものについても十分対応してほしいと思います。

また、社会資本の維持点検と長寿命化、これは引き続きでございますが、大分市町村の方が困っているところについてしっかりフォローしてほしいと思います。あとは道の駅、これも非常に今、国も道の駅を一つの観光拠点、あるいは情報拠点にしようという動きがございますので、国の動きとも相まってこういうものについてもしっかりとフォローしてほしいと思います。

もう一つ、これは観光文化スポーツ部とも関係がございますけれども、むしろ鉄道の面、これはいわゆる整備新幹線、これは非常に難しい。ものすごく難しいです。ただ、閣議決定がされています。山形が本格的に取り組んでございます。いずれ先般の総理大臣主催の知事会議でも、今後、いわゆる現在整備が進められている新幹線が5年から10年、15年ぐらいで全てできます。いずれ、ああいうものは10年前から準備が必要です。むしろ奥羽南線のミニ新幹線化というよりは、いわゆる福島からの中央新幹線。これについては我々の時代にはできないと思います。ただ、これを隣県と初めて昨年、国に対して要望・陳情活動、合同で行いました。これについて、新しい秋田の夢の実現ということで取り組んでいきたいと思いますので、しっかりと交通政策の方ではこういうものについて情報を十分、他県との情報を連携を密にして、国に対して今から我々の意思をしっかり伝えていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

教育委員会

教育委員会については、第7次高校再編計画がございますけれども、これについて非常に難しい面もございます。これはそれぞれの地域の課題もございますので、こういうことも踏まえながら、これは早急に慌ててやるというものではございません。やはり教育の問題でございますので、慎重に扱っていかなければならないと思いますまた、航空機産業、あるいはICT関係の新しい分野の工業高校へのカリキュラムの設定等々、新しい動きもございますので、よりフレキシブルにやっていかなければならないと思います。

出納局

また、出納局については、公共施設の管理計画、これが将来的に我々どう考えるか、新しい財源とも含めまして、基本的な施設についての重要な決定も将来の参考になりますので、これをしっかり進めていただきたいと思います。ということで一通り各部局についてお話を申し上げましたけれども、少し最後に全体的なことについてお話をしていきたいと思います。まず、定年退職の方、あと3カ月間ございます。最後の一踏ん張りでございますので、いい思い出を残すためにも、この最後の仕事を3カ月間しっかりと頑張っていただきたいと思います。

また、私、よく講演で話してございます。25年の県庁生活、あるいは秋田市長、あるいは知事と経験しまして、この秋田県に対して抱くことはいろいろあります。いい面も悪い面もあります。特に、いい面は別にして、一つ大変に秋田に、私はいつも危惧することがございます。大変申し訳ないその評論でございますけれども、とかく秋田県人は天動説、自分が中心。実は秋田は中心ではございません。秋田の中心は秋田市でございますが、世の中の動きに疎い。まさに、ほとんど世の中と接してないという、そういう意味で、これ情報ということもございますけれども、経験や情報、あるいは具体的に身近に接するという、そういう意味で秋田のパスポートの取得率、これが低い。

あるいは様々な面で秋田の知名度、こういうものにも関するかもしれませんけれども、とにかく自分中心主義と。世の中は動いてます。いわば変化への対応力が強いと、これがこれからの一つの勝利への道でございます。よく言います。強い者が勝つのではなくて、変化への対応力がある者が生き残ると。ですから、そういう意味で変化への対応力が非常に弱いのが秋田でございます。よく、情報を教えてくれないと。情報というのは取りに行くものです。これも議会でお話ししましたけれども、よく我々情報を発信します。企業の皆さんが、いや俺のところには情報が来ない。それは、情報来ないという態度だけで実は経営者は失格でございます。これ我々も同じです。それは聞いてない。それはまだまだ我々について教えてもらってない。それでは駄目です。情報は、はっきり来なくても大体類推して、こういうことになるだろうという、そういうことも必要でございまして、やはりその情報力というものが、これからの物の決め手になります。ぜひとも様々な面で、その狭い殻に閉じこもらず広くアンテナを立てて、ひとつ仕事に生かしてほしいと思います。

要するに、冒頭に話しましたように全ての事柄が秋田という狭い地域の中ではおさまらず、おさまらない、あるいはコントロール不可能な社会になっています。グローバリズムの中で全ての分野で好むと好まざるとを得ず、競争社会になってきます。その結果として格差社会というものは必ず生じます。グローバリズムというのは、格差社会の代名詞なのです。格差を生じさせないということは無理でございます。グローバル競争社会におきましては、逆に当然に社会格差が生じますので、逆にそういう面で社会格差を、どういうふうに縮めるかという、最初から格差を生じさせないことは無理でございますが、生じた格差をどう補整するかという、もう一つは、実は人的格差というものは地域間格差ということなのです。最大の人的格差を、これを是正する要素は、地域間の格差をいかに小さくするかということ。まさに我々県庁の一つ年大きな仕事は、地域間格差これをどう埋めるか、これにかかっています。これによって一人の人的格差は補整されます。それで取り残されたところについては、政策的な格差是正対策これをやっていくという、これが道筋です。

格差是正は、格差是正というのは何なのかという本質を踏まえないと、なかなか分かりません。ですから、これを単に格差社会をなくそうなんていうことは、これは無理でございます。格差社会こそ、逆にエネルギーが出ます。しかし、その格差社会は往々にして、くどいようですけれども地域間格差によるものが多いのです。 

ですから、その地域間格差を少なくするという、これが格差社会の本質的な是正策でございます。その過去の人的格差は、これは政策によってそれを補整するという、そういう順序立てでございます。しからば何をすべきかということでございますが、なるようにしかならないものと、なせばなるものがございます。仕事は全てうまくいくものではございませんけれども、まあ成功する、狙った効果が出るものは数少ないのが人間の常でございます。しかし宝くじも、毎年言いますけれども買わなければ当たりません。私も今年1万2,000円買ってますけれども、これから見るのが楽しみです。ただ、買わなければ当たりませんから。私も若干当たったことあるんです。10万円。これ内緒で、ではないな。いずれ最大限の努力の上の、最大限の努力の上のチャレンジの結果、その失敗は必ずその後のチャレンジの糧になりまして、最後にはいい結果に結びつきます。努力をしないでチャレンジして失敗するのは、これは本当の失敗です。努力の結果の失敗は、必ずいい成果に生まれます。ですから、最大限努力してチャレンジしてください。何となく無手勝流のチャレンジは、これはもう無謀です。

最後に、幾つか皆さんに問いたいと思います。

  • 本当に皆さん方、仕事に最善を尽くしているでしょうか。
  • 本当に自分の仕事に関する世界の果てまでの情報を集めているでしょうか。
  • 本当に自分の住む秋田の可能性をしっかりと捉えているでしょうか。
  • 本当に十分な知識を蓄えたでしょうか。
  • 本当にぎりぎりまでの知恵を絞っているでしょうか。
  • そして、本当にしっかりとチームワークを築いているでしょうか。

このように幾つかの要点がございます。ぜひとも今年は、私が今皆さんに問うた事柄をいま一度確認しまして、それぞれの仕事にチャレンジしていただきたいと思います。

いずれ、プランや戦略は立派なものです。施策事業の内容も、可能性のあるものにより構成されておるはずです。できないものは書いてません。可能性のあるものを書いたんです。できるものを書くのは当たり前です。問題は、可能性は可能性です。まだ実現でありません。可能性を蓋然性に押し上げる。いわゆる可能性を追求することによって、様々な実現の尺度がある程度設定できる段階、いわゆる蓋然性、ここまで押し上げる。

そして、その可能性が蓋然性に押し上げられたものについて、これをさらにその蓋然性の度合いを高めまして必然性に押し上げて物事をなすという。ですから、この3段階ございます。大半のプランは、あるいは総合計画も、可能性が中心であります。可能性を具体的にそのレベルに押し上げるための蓋然性まで、まずもっていく。そこまでいったら、今度は必ず必然的にできるような仕組みづくり、この可能性から蓋然性、蓋然性から必然性、この段階をどう踏むか。これが鍵でございます。何となく、一つ一つの可能性を何となく追っても、どうしようもございません。いずれ、皆さん方にもう一回言います。プランも総合戦略も、できないことは書いていません。しかし、可能性です。可能性ですから、あそこに書いただけでは物はできません。これを蓋然性にして必然性にする。それが最終的に実現可能ということになります。そういう意味で、仕事についてしっかりと考察しながら頑張っていただきたいと思います。

いずれ、何よりも健康が第一でございますので、健康に留意しまして、この1年間、しっかりとチャレンジ精神を持ってそれぞれの職責を全うしていただくことを期待し、年頭の挨拶にいたします。私もしっかり頑張りますので、よろしくお願いします。終わります。