![]() 出前授業その4・・・天王町東湖小学校4年 | |
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| 天王町東湖小学校は、「湖の岸に生まれたやさしい子・・・」という校歌に象徴されるように、八郎湖を最も身近なシンボルとしてきた学校の一つである。出前授業は、4年生1クラス、28人。いつも勉強している教室で行われた効果は大きく、出前授業の評価が最も高かった。授業が終わると、飯島先生が子どもたちに囲まれ、サイン攻めにあう人気だった。 | |
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| ここから、400kmくらい離れた茨城県の霞ヶ浦からやってきました。そこは2番目に大きい湖だけど、干拓する前は、八郎湖が琵琶湖についで2番目に大きかったんだ。霞ヶ浦のカッパから聞いたんだけど、八郎潟のほうのカッパは大変らしいね。まず水が汚れたし一緒に暮らしていた仲間たちが減っちゃったんだって。魚とか虫とか昆虫とか水草とかがどんどん減っちゃって、何とかなんないかなぁって連絡がきたんだ。 | |
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| 連絡は、八郎潟に毎年くる鳥から聞いたんだ。その鳥は、冬になるとオーストラリアで暮らしている。3月くらいになると、北に向かい、霞ヶ浦にもやってくる。4月から5月頃になると、八郎湖に向かう。そこでたくさん力を蓄えて、オーロラのでる北極圏で卵を産んで育てる。その鳥は“ムナグロ”でチドリの仲間。100グラムしかないのに1万キロも飛ぶ。 サンゴ礁のあるところから北極圏まで飛ぶ。その鳥が学校の近所を毎年飛んでいる。この“ムナグロ”はカッパが化けているという説がある。この“ムナグロ”は八郎潟と霞ヶ浦を行ったり来たりしているんだ。だからこの鳥は、「八郎潟が最近大変だ」とカッパに知らせてくれたんだ。そのカッパが僕に「八郎潟を何とかしてほしい。この鳥みたいに世界中を旅している鳥も旅ができなくなってしまう」と。 これは、八郎潟だけの問題でもないんだ。八郎潟は昔はとてもすばらしいところだったんだよ。たくさん魚がとれて、たくさん生き物がいて、水がきれいで透き通ってて、水の底が見えて泳げたんだよ。こんないい場所だったから、またいい場所になったらいいよね。 | |
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| 昔の八郎潟をみんなで見てみよう。これからみんなでカッパのところまで行ってみよう。岸には、いっぱい草が生えている。何の草だかわかる・・・水草の一種でヨシ。これはみんなのヒザくらいまでの深さのところに生える。あんまり深くになると、生えなくなる。もう少し深くなると、違う草が生えてくる。この草は、白鳥やオオヒシクイが大好物で、この根っこを食べる。白い太い根っこなんだよ。オオヒシクイは、白鳥と同じくらい大きいんだよ。 この草の名前分かる・・・マコモというんだよ。さらに奥へかき分けていくと、みんながよく見る草が生えているよ。昔は血が出たときとかに、こすりつけたりしていた。昔は薬に使われていた。秋になると、茶色いフランクフルトみたいなのがついて、さわるとフワフワになっちゃう。これはガマ。ここからはみんなの腰より深くなる。そろそろ泳がないとカッパのところに行けない。次にハート柄の葉っぱがある。よく黄色い花を咲かせる。朝顔と似て、午前中にしか開かない。これはアサザ。 | |
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| そろそろ潜らないと足がつきません。ここからは潜ります。水はきれいで透明。潜るとそこの方にいっぱい草が生えている。いろんな形の水草が生えている。いっぱいあるから全部まとめてモグと呼んでいる。 | |
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| こういういろんな植物のところを通って、やっとカッパのところへきました。カッパの性質はまず恥ずかしがり屋なのでこういう周りじゃないと嫌いなんだ。こういう場所だったら隠れられる。もう一つカッパは寂しがり屋。たくさんの生き物がいるからたくさん友達がいて安心して住めるね。これが昔の八郎潟。 | |
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| ギンヤンマ(トンボ)もいるよ。どこに卵を産むか分かる?そう“アサザ”の葉っぱの中。だからこういう水草が生えていないと卵が産めないから増えることができない。でも、ここから近い大崎の小川にアサザが生えていて奇跡的に残っていたんだ。 | |
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| ところが最近の八郎潟は困ったことになってるよね。今は、埋めたてられてコンクリートになっちゃった。いきなり深くなって、埋めたてられていたところにいたヨシとかマコモが消えちゃった。次におきたこと、汚れた水がどんどん八郎潟に入ってきた。草に光があたらなくなって腐ってしまった。魚も魚の赤ちゃんもここで生活できなくなっちゃった。 八郎湖は大きな湖だから波がたつ。波が立つたびにモグが波を消してくれていた。でも、そのモグがなくなるとどうなる?波が跳ね返って水草の根を掘っちゃう。岸がなくなるから流れていっちゃう。アサザも花が咲かなくなっちゃった。 | |
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| 実は霞ヶ浦も同じようになっちゃった。(左の写真を見せながら)これじゃカッパなんかいそうにないね。ところが同じ場所が右の写真のようになってる。コンクリートの護岸に土をいれて草を植えた。誰が植えたと思う?僕も植えた。僕は何万人のうちの一人。その何万人はみんなと同じ小学生。この子たちが植えている水草はガマとかヨシとか僕がさっき説明した水草だよ。これは子どもたちが育てたんだよ。 もともとは、霞ヶ浦というところで生えてた草。これを増やして植えたらこうなった。こうやって水の中にも入って、水草を植えたり、魚を捕ったりして遊ぶ。楽しくやらないとね。アサザが生えれば魚も喜ぶ。霞ヶ浦の周りのたくさんの小学生がやっている。こんなにたくさんの小学生たちが協力してくれると、すごいことができたんだよ。いろんな生き物が霞ヶ浦に戻ってきてるんだよ。 何でこういうことが小学生の子たちができたかというと、実は霞ヶ浦に住んでいるいろんな生き物たちとお話ができるからなんだ。トンボとか、カエルとか、あとは魚とか。いろんな生き物と話せる方法をこれから教えましょう。 | |
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| 今、人間のせいで世界中の生き物が絶滅しそうになっている。こういう生き物たちを救うためには、湖だとか、湖に住む生き物たちとお話しできないと、どう困っているのか分からない。みなさんは、困っている人が、道ばたにいたら話しかけるでしょ。言葉が全然通じないと助けられないでしょ。自然の生き物も一緒だよ。自然とお話しする方法がある。 まずはアサザとお話しできる方法を教えてあげよう。八郎潟には、いろんな種類の生き物がたくさん住んでいる。カッパは上級編、何十種類、何百種類の生き物とお話ができるようにならないと、カッパとはお話できません。今日は、全部のお話ができないので、アサザのお話をします。それとそのほかにも1種類か2種類、みんなの周りに住んでいる生き物のお話をします。 | |
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| アサザをはじめとする生き物たちとお話ができるようになるには、3つのことを勉強しないとお話しできない。「1.体のつくり 2.暮らし 3.すみか」・・・この3つがとても大事だね。では、アサザの体のつくりから。葉っぱは、ハート型。みんなの手のひらサイズ。水の上に浮いている。でも茎がちゃんとついていて、根っこもしっかりついている。 夏になると、花びらが5枚、きれいな花が咲く。すると虫がやってくる。その虫が蜜を吸いにくるけど、花粉も運んでくれる。その花粉で秋になると実ができる。実は、手のひらを重ね合わせた形で、熟すとパカッと割れる。割れると種が50個ぐらい並んでいる。 | |
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| こぼれた種は水に浮く。波に乗って打ち上げられるのもある。途中で沈んじゃうのもある。秋が過ぎると冬がくる。波に打ち上げられたものは、霜ができたりして凍っちゃう。では、沈んでしまった方はどうなるでしょう?相当深いと、普通は凍らない。八郎潟だったら2mくらいだから凍らない。 みんなどうだろう、これから冬を越すんだよね。凍らないところで安心して冬越しした方いいかな?外よりは絶対暖かいし、暗いからゆっくり眠れる。でも打ち上げられた方は寒いよ、ガチガチだよ、冷凍。まあ時々は日が当たって暖かくなるけどね。 | |
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| さあみなさんがアサザだったら、どっちで冬を越したいですか? 水の底がいいと思う人・・・8人で、意外に少ない。 岸辺で厳しい冬を越して春を迎えるんだという人・・・7人と意外に多い。 春になると、実はうち上げられた方だけ芽が出る。ところが沈んでる方のアサザは、ずーっと寝るの。このままだと20年とか100年とか寝たまんま、ずーっと眠り続ける。けれども、100年たったら、突然ガバッと起きあがることがある。 「陸の方が絶滅してもまだ残ってるんだ」・・・そうだね。実は今でも八郎潟の自然がなくなっても昔の種が残っている。「埋めたてちゃったら?」・・・埋めたてちゃったらおしまい。昔の底に残ってるのがあるでしょ。泥をとってくれば種が残ってるの。そしたら40年、50年ぶりに目を覚ますでしょう。 もっとすごいのは、2000年も寝たりする。「紀元前ぐらいのは?」・・・うーん、紀元前ぐらいのもあるなぁ。何千年前も眠ってたというのが結構ある。うち上げられた方に手を挙げた人は正解だよ。 | |
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| ここで3月ぐらいになると、最初にでる葉っぱ習った。「ふたば」・・・これが4月から5月になると、もっと増えてくる。いっぱい。しかも根っこがどんどん張ってくる。確かに日が当たっていいんだろうけどさ、夏になるとひからびちゃう。さあどうしましょう? 「波がさらう」・・・それだと根っこがダメになるよ。 「じゃあ水が増える」・・・どうして水が増えるんだろうね? 「6月は梅雨の季節だから」・・・すごいなぁ。よく水が増えるって分かったね。 6月になると梅雨の季節だから、水かさが増えるのね。そしたら自分でいかなくても、水がきてくれるんだよ。雨が降らなかったら、枯れちゃうかも。でも昔から梅雨があるからそれをちゃんと知ってるの。そのあとに、横にどんどん茎を伸ばして葉っぱを出しながらのびていくの。 「でも梅雨が終わると枯れちゃうんじゃない?」・・・梅雨が終わる前にどんどん沖にいっちゃうの。ものすごく成長が早い。 「種を残すため?」・・・そう、種を残すためだよ。 「増えるの?」・・・だって種がなかったら増えない。少し難しい話になるけど、アサザには、いろんな遺伝子がないと病気に弱いやつとか、強いのとかいろんなのあるの。いろんな遺伝子が必要になる。ここすごく大事なところだよね。 | |
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| 今は岸にコンクリートの壁ができた。アサザが、どんなに種を作っても、壁に当たれば全部沈んじゃう。全部眠っちゃう。これだと何年たっても、何百年たっても芽が出ない。そこで霞ヶ浦では土をいれて芽が出るようにした。アサザのいろんな生活を知ってれば、いろんな方法が思いつくよね。何が困ってるか分かれば、何をしてあげればいいか分かる。まずは、お話ができなければならない。さて、アサザがなぜ困っているのか分かりましたか? | |
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| 次はね、もっと身近でみんなの近所に住んでいる生き物。その生き物が住んでいるところは八郎潟にもつながっている。小川だとか、池とか、田んぼにもいる。 「メダカ」・・・そうメダカです。メダカが今、日本中で減ってるの知ってる?なんと、メダカが絶滅の危機にある生物になっちゃったんだよ。どうして困っているのか、今度はメダカとお話ができるようになってもらって、メダカの困ってることを勉強してもらおう。メダカも同じく「体のつくり、住みか、くらし」、これを一緒に勉強していきましょうね。 | |
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| メダカになってね。広々としたところでゆっくり泳ぐのと、狭いところと、どっちがいい? 隅っこの狭いところで、静かに暮らしたいと思う人・・・7人と意外に多い。 広々としたところには、こういうのがいる。「大きい魚」・・・スズキとかね。これじゃあ食べられちゃうよ。狭いところは、大きい魚があがってこれますか?・・・無理ですね。狭い方を選んだ人は、生き残ったよ。でも狭いところにずっといないといけないよね。それにはどうしなければいけない? 一番大事なこと。大きくならない、小さいこと。メダカって小さいの、絶対大きくならない。何年たっても大きくならない。大きいと、ここにいられない。うまくできてるね。メダカも増えないといけないから、卵を産む。このままだと流れて食べられちゃうから、メダカさんどうすればいい? 「草に引っかける」・・・そう。さっきのモグを思い出して。浅いところにもモグが生えるんだ。モグに卵を産めつける。そういう魚はほかにもいる。「金魚」・・・金魚もそうだ。卵がベトベトしてる。こうしたら流れていかない。よかったねぇ。 ところが最近よくメダカが減った理由として、水が汚れたからっていうじゃない。水が汚れるとメダカがいなくなるっていうよね?理由分かる?「モグがなくなったから」・・・なんでモグがいなくなったの?・・・もう一回思い出してみようか。 水が汚れると…「日が当たらなくて死んじゃうんだ」・・・そう枯れちゃうから、卵を産む草がなくなっちゃうんだね。単純じゃないんだよ。みんなメダカは、水が汚れると理由も分からず、ただ減る減るっていうけど、理由は簡単じゃない。いろんな生き物と他の生き物との関係があって、それで水が汚れると、住めなくなる。生き物というのは、どんな生き物も一種類だけで育てちゃいけないんだよ。いろんな生き物と協力し合ってる。その協力してもらってる。助けてもらっているモグが消えちゃうから、水が汚れるとメダカが住めなくなる。さあ、これでメダカがどんなに大変か、分かったよね。 | |
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| そこで、さっきの コンクリートと同じものができちゃった。八郎潟だけじゃなく、その周りの川とか小川もこうなってるんじゃない?コンクリートに埋めたてられてメダカが食べられちゃう。これじゃあメダカも住めなくなるね。メダカがかわいそうだと思わない? ところが霞ヶ浦では、浅くして水草植えたら、メダカが自分で戻ってきたんだよ。 | |
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| はい、じゃあもう一つ、メダカの体のつくり。まだ小さいとしか教えてないから、みんな見たことあるよね?・・・じゃあ、描いてみよう。ほんとに自分がよくメダカの体のつくりを知ってるかなあ?って、確認してみよう。だいたい3分ぐらいで大きく描こう。小さくっちゃダメ。間違っててもいいんだよ。僕の授業はね、間違った人が得するんだよ。正しい答えだった人は、損するの。なぜかというと、間違って答えをかくと、間違ってることに気がつく。たくさん間違っていいよ。思ってることでいい。ああ、自分はこんな風に勘違いしてたんだって、気づくのが一番大事なこと。 | |
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| 答えかくよ。メダカの口は、上向きについていないといけません。背中は平ら。平らになってるかい?背ビレはこんなに後ろにあるんだよ。目はでかいよ。どうでしょう?みなさん、こんなメダカになりましたか? 「なってない」・・・残念だったね。メダカにならなかったんだね。でも、これで自分で知ってるつもりで知らないことが分かるでしょ?水面ギリギリで暮らしているから、背中が平らじゃないとダメ。エサは、浮いてるエサをよく食べるから口が上を向いてないとダメ。同じように水面ギリギリで泳いでいる魚が八郎潟にもいる。何という魚でしょう? 「フナ」「マグロ」「フグ」「トラフグ?」「ハマチだ」「サバ」「サンマ」「カンパチ」「シーラ」「ボラ」・・・正解、ボラ。ボラも水面ギリギリ。だから背中も平らになってるでしょ?今度確認してみよう。食べたことある?昔は八郎潟にたくさんいた。最近はおいしくないかもね。 メダカをちゃんとかけましたか?メダカは、さっき話したとおり浅いところに暮らしていて、体が小さい。それから水面近くを泳いでいる。浅いの反対はなんだ?「深い」・・・あと水の底だね。深いところで大きい魚で、水の底の方に暮らしている。水の底の方におなかをつけている魚は 「カレイ」・・・カレイはそんなに大きくない。これは、メダカと全部反対なの。そうすると形が正反対かもね。メダカと全く正反対の絵をかくとある魚になるかもしれないんだよ。やってみるよ。まずは口が下を向いてるんだね。背中は丸く、背ビレは大きく、おなかは平ら。さあなんだ? 「フナ」・・・「コイ!」・・・当たり。コイとかフナって水の底に暮らしてないかい?水の底に暮らしてて暗くて目が見えない。だからどうやってエサを探すの? 「ヒゲ」・・・そうヒゲです。「ナマズ」・・・ナマズもそうヒゲで探すの。大好物は? 「ヤドカリ」・・・「タニシ」・・・そうタニシです。 「タニシおいしいよ」・・・食べたことあるの? 「うん」・・・おいしいよね。さあここからは、魚に詳しい人がいるから分かるかな?タニシをコイが食べます。でもコイの口にはまったく歯がない。ツルツルだ。メダカもないよ。魚ってほとんどないんだよ。だから、このままだと一気に飲み込むと、そのまま出すだけでおなかいっぱいにはならないよ。 「中身だけ食べて殻を出す」「胃液で溶ける」・・・いろんな説が出たね。他には? 「中でつぶす」・・・中ってどこ? 「ヒレでつぶす」「エラ」・・・そう、二人の意見を合わせると正解。エラのところに骨がついてるの。みんなの奥歯みたいな骨がついてるの。コイの骨とか落ちてたら拾ってごらん。人間の奥歯にそっくりなの。それでガリッとかじって、殻ははき出して中身だけ飲みこみの。そうやって暮らしてるんだね。みんなすごいなあ、そうやって想像してみると、近い答えが出るね。こうやってみると、いろんな生き物と少しお話ができてきたね。 | |
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| 他にもね、今日は時間がなくてお話ができないんだけど、トンボもいろんな種類のトンボがいるから。カエルもいろんな種類がいるね。どうだろう、みんな今日は2種類ぐらいしかお話しできなかったけど、今日僕がお話したようにみんなと勉強していけばトンボともお話しできる。どうしてみたい?ヤゴとか知ってる?みんなの学校のプールにもいるよ。 「いるよ」・・・出てくるでしょ。調べてみたらお話ができるよ。 「トンボもくるよね?」・・・どんな種類のトンボか調べてごらん。そしたら、そのトンボがどんな住みかを必要としているのかが分かってくる。さっきいったギンヤンマをこの辺でみたら、ギンヤンマが卵をうむアサザがどっかに生えてるのかもしれない。昔の八郎潟が残っているところがあるから生き物を見つけたらみんな教えてあげればいいんじゃない? | |
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| さてどうでしょう?八郎潟がこんな風になったら、すごい数の生き物と暮らしていけるようになるよ。もっといろんな種類の生き物と暮らしていけるようになって、学校にもきてくれる。どうかな?あんな大きいところが、自然も豊かになって、水がきれいになったら、どうだろ? うれしいね。ワクワクしちゃうね。どうだろ、みんなやってみないか? 「やってみたい」・・・まずはみんなのできるところから、それから楽しいことからやっていこう。あんまり大変なこと、苦しいことからやらないで、みんなが楽しくて、いろんな生き物と一緒に話ができるようになったり、いろんなこと、新しいことがわかるようにやっていけば楽しくない?もうすでに霞ヶ浦では、こうやって子どもたちがいろんなことやってうまくやってるんだね。 どんなことやったらいいのか、霞ヶ浦の子どもたちにきいてみたらどう?みんなの学校の周りにムナグロがきたよと教えてくれたり、霞ヶ浦の小学校から連絡が来るかもしれない。ムナグロがきたら、こっちからいくかもしれない。 「きてるの?」・・・4月、5月頃に来る。今は、オーストラリア、珊瑚礁のある暖かいところで楽しく暮らしてるよ。 | |
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| こんなにたくさんの子どもたちが、なんでこんなに一生懸命がんばってるかというと、100年後にトキが住めるようにするためなんだ。 「生きてるの?」・・・生きてるよ、佐渡に。 「でも絶滅したはずだよ?」・・・中国からまったく同じトキをもらったの。 「でも中国のじゃん」・・・だから日本になれてもらうの。実はね、秋田県にもトキがいたの。それで巣も作ったんだって。秋田市の近くに巣があったの。名前はこっちではトキのことをダオーンって呼んでたの。なぜかというとそう泣くんだよ。少しまぬけな鳴き方なの。ムナグロはこわいよ、キュイーキュイーって鳴くの。 (秋田・角館地方の小ばなしに登場するトキは、「ンダオン(そのとおりだ)、ンダオン」と鳴く鳥として登場している。) | |
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| 質問1・・・小学3年生から1年生まで植えたっていうけど何個くらい植えたんですか。 何千と植えた。だってたくさんの数の人が手伝ってくれるんだもん。どうやって水草を増やしているかというと、学校の校庭に池をつくる。みんな子ども達がつくったんだよ。あともう1つ大事なことは、どんなふうに自然を取り返せばいいのかという計画をたてるのも子ども達がやるんだよ。それは、昔から湖の周りに住んでいる、湖のことをよく知っている人から、お話を聞いて絵をかいたの。こういう植物が生えていました、いろんなものがいました。かいてみたの。こういうことを調べてもらって、これを元にみんなで大人を含めて、いろんな草を植えていくの。 ![]() 実はこの八郎潟に同じようなものがいくつもある。こういう船みたことない?これで漁をしていたんだよ、ワカサギをとってたの。これは「うたせ船」といいます。これは、昔からやってたの。今でも船は残ってるよ。でも今はみられない、ほとんど。これは「潟船」ともいうんだけど、これは霞ヶ浦から伝わったの。もともとは、霞ヶ浦にあったの。八郎潟に伝わって同じように漁をした。ワカサギを捕ったりした。そういうこともいろいろ絵にかいたりしたの。八郎潟をよみがえさせるために、いろいろ秋田県もがんばっています。県の人もどうやろうか考えているのでいろいろ教えてあげてください。 | |
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| 質問2・・・霞ヶ浦があれくらいになるまでどのくらいかかったんですか。 これはだいたい3年。早いよね。 「じゃぁ今からやったら卒業するまでにできる?」 卒業記念になる。そうなったらすごいね。 「ここでもできるの?」 できるよ。向こうの方でも小学生がやってるんだもん。あまり難しいことやらなくても、小さなことでも、少しずつやっていけば、だんだん大きなものができる。 質問3・・・その土とか入れる作業はボランティアでやってるんですか。 草を植えるのはボランティア。土を入れたりするのは、国がやってるの。さっきいったけど、湖の底に土があって、そこに昔の草の種がいっぱい眠ってるって話したよね?水の底にある土を寄せてきたの。だから昔の草が生えてくる。もちろん植えた草も生えてくる。そうやれば植えるだけじゃなく、昔の種からも芽が出るから早く自然が戻ってくる。おもしろそうでしょ? よーくみんなでどういうことができるのか、あまり無理はしないで、地域の人達と一緒になって協力し合いながら、それと秋田県の人たちともよく相談してやること。それから、みんなでこうやりたいなって思ったことを大人達に提案してみてよ。絵が得意な人は絵をかいてもいい。文章が得意な人は文章を書いてもいいし、歌が得意な人は歌をつくってもいい。 どんな風にでもいいから、なんかみんなで伝えてみて。そしたらなんか面白いことが始まるかもしれないよ。僕は、遠いから、なかなかこれないけど、またきます。そのときに、みんながどんなふうにやるのか、よ〜く考えて、僕に教えてよ。また一緒に考えようよ。どういうふうにやるのか。それと、他の生き物とお話する方法も、また一緒に会う機会があったら勉強しましょう。 | |
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| 子どもたちは、飯島先生の絵のうまさ、子どもたちの夢と想像力をかきたてる出前授業に感激。授業が終わると、一斉に先生を取り囲み、サインをねだった。ノートだけでなく、手にもカッパやカエルのサインをもらい大喜び。カメラを向けると、誇らしげに手をさしだした。 飯島先生は、最近、中学校でも講演する機会が増えたという。講演の最後に、中学生たちにこんな言葉を贈った。 「可能性の扉を開くもの。 それは、かけがえのない君たちひとりひとりの夢です。」 | |
| 霞ヶ浦アサザプロジェクト出前授業の感想・アンケート | |
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| 1.出前授業の内容は理解できたかな? 「良くわかった」は79%(4校のうち最も高い)。「だいだいわかった」を含めると100%だった。 2.もしかして、何かをやる気になったかな? 「やる気になった」は79%(4校のうち最も高い)。「チョットは、やる気になった」を含めると100%。 3.こんな授業をこれからも受けてみたい。 「受けてみたい」は93%(4校のうち最も高い) ※出前授業の評価が、これだけ高いのには驚かされる。飯島先生によると、教室以外の講堂などに集めて、かつ大人数を対象にやると、子どもたちは緊張して、授業になかなか集中できないという。普段授業をしている教室でやれば、子どもたちは普段どおりリラックスし、集中力も高まると語っていた。そのとおりの結果が出たように思う。 4.自分たちに出来ることは何だろう? ▽みんなで植物を育てたい ▽いろんな水草を湖などに植えてみたい ▽植物を育てて、あまり植物のないところにうえたい ▽種をまいて、草をみんなで育てたい ▽もっときれいな湖にしたい。だからもっと八郎湖について調べていきたい ▽周りのごみひろいや植物を植えたりして環境をよくする ▽八郎湖の周りにあるごみをひろってごみをなくす ▽町のごみを見つけたら拾い、川に流れているごみをへらしたい | |
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| 先生の感想、意見 | |
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| ▼とてもわかりやすく、子どもたちを引きつけるようなお話で、たいへん参考になりました。近くて遠い存在だった八郎潟が少し身近になったように思います。八郎潟が汚染されていると知り、子どもたちなりに今できることについて考えるきっかけになったようでした。ありがとうございました。 ▼霞ヶ浦での実践の事実に根ざした説得力のあるものでした。子どもと教師だけでなく、保護者の参加も有効であろうと思いました。 ▼4年生の子どもたちに合った内容での出前授業で大変興味深かったです。ゲストティーチャー(外部講師)による授業は、子供たちも喜びますし、刺激もあります。かと言って特別なことではなく、自分にもできる身近な問題提供でしたので、ふるさとを守る、振り返る意味でも、有意義な時間でした。ありがとうございました。 ▼初対面の多数の児童を、1時間引きつける授業の展開がよく、集中できたと思う。 ▼映像(動く)や実作業などを取り入れることがあれば、低学年でも対応できるのではないか。 ▼子供たちはとてもリラックスして今日の授業を受けることができたと思う。話し方もたいへんわかりやすく、子供たちもよく理解できたようです。本校の問題なのですが、総合的な学習の時間のからみと考えると、4年生が受けた方が6年生よりは質問等の食らいつきが良かったのではないかと反省しております。寒い中の来校、本当にありがとうございました。 ▼カッパからの話しの導入で、児童は興味を持って話を聞くことができたようだ。しかしながら、6年生は環境(水)について詳しく学習していないため、貴重な話を十分理解できなかった児童も多かった。今後出前授業をするのであれば、早めに事前準備をしていけばよいと思う。 ▼子どもたちは、「自分たちにもできる。ぜひ、やりたい。」という感想を強く持ったようです。石岡小学校との交流など、具体的な活動のヒントをたくさんいただくことができました。1人1人ができること、学校として、地域として仲間と協力してできること、それぞれを早速はじめてみたいと、教師として思いました。ありがとうございました。 ▼子どもたちが、自分の足元を見つめ、ふるさとのよさに気づくという点でも内容的にとてもよい。環八郎湖の小学校(八竜町、琴丘町も含め)で、ぜひ取り組んでいきたいことだと思う。 ▼八郎湖に関心を持ち、自分たちにも何かやれそうだという気持ちになった子どもが多かったと思う。来年度5年生になって、総合学習に生かせると思った。また、このような授業をぜひお願いしたい。 | |





































感 想